カシオ計算機製のWIN端末「EXILIMケータイ W53CA」は、既報のとおり35ミリカメラ換算で28ミリの広角レンズにAF付きの5.1MピクセルのCMOSカメラを搭載した、ケータイカメラの性能をとことん追求したモデルとなっている。
画像処理エンジンには新たに開発した「EXILIMエンジン for Mobile」を搭載しているほか、カメラ機能のユーザーインタフェースはEXILIMと雰囲気が似たものになる予定だ。カメラ機能については別記事に詳しいので詳細は割愛するが、9点AFや6軸手ブレ補正、高感度撮影など、豊富な機能をサポートしておりとても魅力的だ。
ただ、EXILIMケータイ W53CAの発売時期はほかの夏モデル端末より少し遅いようで、まだまだ開発途上な部分も多く、カメラの機能や性能についてはあまり詳しく話を聞くことはできなかった。なお今回は充電台の展示はなかったが、カシオ計算機製端末ではおなじみの充電台にもEXILIMならではのこだわりがあるという。
ボディはカシオ計算機製端末ではおなじみの回転2軸型。メインディスプレイはワイドVGA(480×800ピクセル)表示に対応した2.8インチのIPS液晶で、サブディスプレイは搭載していないため、ディスプレイを閉じた状態ではすっきりとしたシンプルなデザインだ。しかし裏面のカメラ周りには、コンパクトデジカメの沈胴式レンズをほうふつとさせるメタリックなリングを配し、カシオ計算機の社名とEXILIMのロゴが大きく入っている。この端末の“表の顔”は、一般的な携帯端末とは逆の面、つまりカメラとして構えたときの面となる。
ちなみに裏面側ボディの質感は、フレアレッドのみ光沢のあるつるっとした仕上げで、アイリスホワイトとベールブラックはマットな仕上げ。背面のパーツには2色成形を採用しており、透明感とつやのあるエレガントなイメージを演出している。
ダイヤルキーは最近流行のフレームレスタイプではなく、キーとキーの間に細くて背の低いセパレーターを備えている。十字キーは円形でしっかりとしたクリック感があり操作しやすい。発話キーと終話キーが大きめに確保されているのも好感が持てる。
またメインディスプレイの右下には、EXILIMロゴが横向きに入っているのもポイントだ。ここはディスプレイを表向きにして閉じ、カメラスタイルで端末を構えたときに左下に来る位置で、こんなところにも開発陣のこだわりが垣間見える。
ちなみにEXILIMケータイ W53CAの外観は、カシオ計算機のデジカメ「EXILIM EX-Z1000」と同じデザイナーがデザインしたという。
コミカルな動きが人気の「アデリーペンギン」のコンテンツは、今回はEZケータイアレンジのデータとして提供される予定だ。ただ、発表会場にあった端末にはまだインストールされておらず、「現在開発中」とのことだった。
ペンギンに代わり、EXILIMケータイ W53CAで主役の座を射止めたのは新キャラクターの「Bonite」(ボニット)。これはカツオのキャラクターで、端末を開くたび、またメニューなどを開いて閉じるたびに異なる動きを見せ、ユーザーを楽しませてくれる。基本的にシルエットで描かれる点はアデリーペンギンのコンテンツとよく似ているが、BoniteにはBoniteのストーリーがあるようだ。
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