舞妓Haaaan!!!「やだ、間違えた! ところで元気?」Mobile&Movie 第264回

» 2007年06月22日 18時10分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名舞妓Haaaan!!!
監督水田伸生
制作年・製作国2007年日本作品


 今回ご紹介する作品は、宮藤官九郎脚本の舞妓スペクタクルムービー『舞妓Haaaan!!!』。主人公・阿部サダヲの恋人役を柴咲コウが熱演。遠距離恋愛に悩む女は、携帯電話のかけ方を何度も何度も練習します。

 食品会社に勤める鬼塚公彦(阿部サダヲ)は、筋金入りの“舞妓ファン”。自ら“ぼんの舞妓日記”なるホームページを制作し、京都で撮影した舞妓の写真を日夜アップしています。鬼塚が舞妓に出会ったのは、京都を高校の修学旅行で訪れた時。夢川町で迷子になった鬼塚を優しく道案内してくれたのが、通りがかりの舞妓さんだったのです。

 それ以来、休みのたびに足しげく京都に通い、舞妓さんの写真撮影を楽しんでいましたが、鬼塚には野望がありました。それは、いつかお座敷で野球拳をすること。ただし、鬼塚の給料では京都に通うだけでせいいっぱい。ホームページで舞妓との遊び方を指南しながらも、“お茶屋デビュー”を果たせずにいました。

 そんな時、鬼塚に京都支社への転勤の辞令が。願ってもいない京都赴任に浮かれ踊る鬼塚。一方で、鬼塚と付き合っていた富士子(柴咲コウ)はガッカリ。遠距離になってもいいから別れたくないと言い張りますが、鬼塚の心はすでに舞妓さんの元へ。

 富士子とあっさり別れて、京都へやって来た鬼塚。さっそく舞妓さんと遊ぶために、現金を用意して、お茶屋の暖簾をくぐりますが、“一見さんはお断り”と門前払いに。それでも、あの手この手を試して、何とかお座敷へ上がることができたのでした。感動のあまり放心状態の鬼塚。すると、隣の座敷から騒々しい声が……。舞妓を何人も引き連れて大騒ぎしていたのは、プロ野球選手の内藤貴一郎(堤真一)でした。

 野球選手の年棒にモノを言わせて、ハメを外している内藤を鬼塚は敵視。鬼塚の永遠のライバル・内藤が誕生したのでした。さらにそこで出会ったのが清楚な舞妓・駒子(小出早織)。鬼塚は、駒子のためにお茶屋へ頻繁に通えるような器の男になることを決意し、プロ野球選手にも負けないくらい稼げるようにと、仕事に打ち込みます。

 鬼塚の決意も知らず、東京ではいまだに富士子が悶々と鬼塚への思いを断ち切れずにいました。苦い別れの後で、鬼塚に連絡を取れないでいる富士子。鬼塚の携帯に電話をかける練習を何度も繰り返します。

 「もしもし、富士子です。元気ですか?」

 明るく振舞ってみる富士子。

 「やっぱり、忘れられません……」

 練習なのに、つい本音が出てしまいます。何度かリハーサルを繰り返して、間違い電話パターンでかけることを決めた富士子。

 「やだ、間違えた! ところで元気?」

 富士子は勇気を出して、久しぶりに鬼塚に連絡してみました。しかし、携帯はあっさり切られてしまい、富士子は決意します。自分も京都へ行くしかないと。こうして、鬼塚を追いかけて京都へやって来た富士子。2人にはどんな出会いが待っているのか? そして鬼塚と内藤の勝負の行方は? 果たして鬼塚の夢はいつ叶うのでしょう?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年