フィンランドNokiaが8月2日発表した第2四半期(4〜6月期)決算は、売上高は前年同期比28%増の125億8700万ユーロ、純利益は同148%増の28億2800万ユーロ(1株当たり0.72ユーロ)だった。4月に設立したNokia Siemens Networksの業績は振るわなかったが、携帯端末部門が好業績を支えている。
同四半期中の携帯端末の出荷台数は1億台を超え、前年同期比29%増、第1四半期に比べても11%伸びた。市場シェアは、前年同期の34%、前四半期の36%を上回る38%を確保したとみている。平均販売価格(ASP)は新興市場向け販売の増加を反映し、前年同期の102ユーロから90ユーロに下がったが、Nokia 6300、Nokia N95、Nokia E65などのハイエンド携帯が好調で、第1四半期の89ユーロは上回った。
第3四半期の見通しについては、第2四半期を上回る端末販売シェアを確保するとみている。
Nokia Siemens Networksにとっては「課題の残る四半期」。売上高は34億ユーロにとどまり、営業損益は13億ユーロの赤字。リストラ費用などを差し引いても、3億6100万ユーロの赤字だった。Nokiaでは、さらなるコスト削減や対策の前倒しなどを行うとしている。
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