ソフトバンクモバイルは8月10日、同社3G携帯電話向けのコンテンツ配信サービス「S!キャスト」と、大容量の動画や音楽をPC経由で端末に転送するサービス「S!ケータイ動画」を9月末までに終了すると発表した。
S!キャストは、旧ボーダフォン時代の2006年3月に「ボーダフォンライブ!CAST」としてスタート(2006年3月の記事参照)。月額315円でコミックやサブカルチャー、エンタテインメントをテーマに、画像とテキストを中心に構成した“雑誌的な”コンテンツを配信してきた。8月27日に新規登録を停止し、9月28日にサービスを終了する。8月28日から9月28までの情報料は無料となる。
なおS!キャストの終了に伴い、一部対応機種で、今いるエリアの天気を待受画面に表示する「3Gお天気アイコン」も終了する。ソフトバンクでは、サービス内容を一新したコンテンツ配信サービスを今秋以降に開始する予定だという。
9月30日に終了するS!ケータイ動画は、2004年12月に「ボーダフォンライブ!BB」としてスタートしたサービス(2005年12月の記事参照)。インターネット上の暗号化されたコンテンツをPCでダウンロードし、microSDカードなどの外部メモリやUSBケーブル、Bluetoothを経由して端末に転送。端末側で「コンテンツキー」を購入して視聴するというもの。
コンテンツのダウンロードをPC向けブロードバンドで行い、再生のための認証を携帯電話で行うため、パケット代を気にせず利用でき、電話料金と一緒に決済できる手軽さをうたっていた。
ソフトバンクは動画配信サービスとして、動画を直接端末にダウンロードする「Yahoo!動画(ベータ版)」を5月22日から開始している。Yahoo!動画(ベータ版)のコンテンツ数が増加したことから、S!ケータイ動画を終了するという。
なお、Yahoo!動画(ベータ版)の正式版移行時期や、今後、有料動画を携帯電話向けに販売するかについては未定とした。
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