「912SH」は高精細なワイドVGAディスプレイを生かし、1画面に多くの情報を表示できる。その恩恵を実感できるのが、Webブラウザ機能といえる。後編ではケータイ向けWebサイトの閲覧に対応する「Yahoo!ケータイ」、PC向けWebサイトを閲覧できる「PCサイトブラウザ」、そしてサードパーティのブラウザアプリとして人気の「jigブラウザ」の使い勝手を検証する。
Yahoo!ケータイへは、Y!ボタンを短押しすることでアクセスでき、長押しするとYahoo!ケータイ機能のメニュー画面を表示する。ボタン1つでポータルサイトにつながる利便性は分かるが“間違えてキーを押してアクセスしてしまった”といった事態も起こりうる。Yahoo!ケータイトップページへのアクセスはパケット通信料が無料とはいえ、押すたびに通信が発生することを考えると短押しでYahoo!ケータイメニューの表示、長押しで「Yahoo!ケータイ」にアクセス、としたほうが適切な気もする。
また、ブックマークやお気に入りを呼び出すのに、Yahoo!ケータイキーを長押しする操作にもストレスを感じる。ブックマークやお気に入りをよく使う人は、ショートカットに登録したほうがいいだろう。
Yahoo!ケータイが表示する文字サイズは「最小」〜「最大」の7段階で設定可能。「最小」に設定すると、「ITmediaケータイ版」のトップページを1画面でほぼ表示できる。こういった場面ではワイドVGAディスプレイの解像度が生き、フォントは崩れずに表示されるがちょっと小さすぎて読みづらい。読みやすさを考えれば「やや小」「中」あたりが適切なサイズだといえる。
912SHではタブブラウザを利用できるのも特徴だ。サイト画面でリンクにカーソルを置き、メニューから「新しいタブで開く」を選択すると、新しいタブを開いてリンク先へアクセスできる。なお、タブを2つ以上開いているときは、メニュー→「タブメニュー」→「新しいタブで開く」を選ぶ。また、サイト閲覧中にブックマークやお気に入りを呼び出し、選択したサイトまたはページを、メニューの「新しいタブで開く」から開くこともできる。
利用できるタブは3つまでで、タブの切り替えは[*]キーを長押しして十字キーの左右でタブを選び、決定キーを押して行う。
「911SH」から進化した部分で注目したいのが、サイト閲覧中に上下キーの長押しで高速スクロールできるようになったこと。スクロール単位は「1行」「半画面」「全画面」から設定できる。[2]キー(上)、[4]キー(左)、[6]キー(右)、[8]]キー(下)を長押しして高速スクロールすることもできる。この仕様はPCサイトブラウザも同様だ。
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