HSDPA+3インチワイドVGAが生きるWebブラウジング――「912SH」の実力を試す(後編)「912SH」レビュー(3/3 ページ)

» 2007年09月14日 18時46分 公開
[田中聡(至楽社),ITmedia]
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912SHと913SH――機能面の違いは?

 最後に、ほぼ同時期に発売された912SHと913SHの違いについて検証する。912SHは“AQUOSケータイ”、913SHは“FULLFACE”というブランドを冠しており、ケータイとしてのコンセプトが違う。912SHはワンセグに特化した作りになっており、サイクロイドスタイルで快適にテレビを楽しめる。913SHは全画面スタイルのフルスライド機構を採用し、閉じるとAVプレーヤー、開くとケータイというスタイルを実現した。

 913SHはこうした“スタイル”を重視したため、ディスプレイサイズや解像度、カメラ、スピーカーなど、スペック面で912SHよりも劣る部分が多い。テレビ出力やワンセグのタイムシフト再生も912SHのみの対応だ。

photophoto カメラの撮影シーンは912SHのほうが多い(左が912SH、右が913SH)。また、手ブレ補正も912SHのみ対応

 ただし、913SHのみ対応の機能もある。1時間ごとに現在時刻を知らせてくれる「時報」と、撮影するだけで名刺データを読み取れる「名刺リーダー」は、912SHには搭載されておらず、913SHでのみ利用できる。細かいところでは、913SHではアラームの件名を設定できるようになった。

912SHと913SHの違い
スペック 912SH 913SH
サイズ(高さ×幅×厚み) 約108×50×23ミリ(折りたたみ時) 約108×50×16.8ミリ(スライド閉時)
重さ 約144グラム 約125グラム
連続通話時間 約270分 約280分
連続待受時間 約370時間 約350時間
メインディスプレイ 最大26万色 3インチ(480×800ピクセル)モバイルASV 最大26万色 2.8インチ(240×400)モバイルASV
サブディスプレイ 白色1色 3行全角8文字(96×39)有機EL
カメラ 約320万画素CCD(AF付き) 約200万画素CMOS
名刺リーダー ×
データフォルダ容量 最大50Mバイト(共有) 最大50Mバイト(共有)
スピーカー ステレオ モノラル
外部スロット microSDカード(最大2Gバイト) microSDカード(最大2Gバイト)
おサイフケータイ
3Gハイスピード
ワンセグ
ワンセグ連続視聴時間 約5時間20分 約6時間
ミュージックプレーヤー ○/SD-Audio(AAC)、ノンセキュアAAC ○/SD-Audio(AAC)、ノンセキュアAAC
音楽連続再生時間 約16時間30分 約17時間
GPS × ×
Yahoo!mocoa
S!タウン
S!キャスト
ライブモニター
ホットステータス
サークルトーク
おなじみ操作
PCサイトブラウザ
ドキュメントビューア
赤外線通信 ○(高速対応) ○(高速対応)
Bluetooth ○(A2DP、AVRCP対応) ○(A2DP、AVRCP対応)
国際ローミング × ×

GPSと国際ローミング以外は「全部入り」のハイスペック機

 912SHは、3Gハイスピード、3インチのワイドVGAディスプレイ、AF付き3.2Mカメラ、A2DPとAVRCPに対応したBluetooth、ステレオスピーカーなどに対応することで、前モデルの911SHの不満点をほぼ解消したAQUOSケータイの正当進化モデルといえるだろう。Webブラウザやカメラ、音楽プレーヤーなど最新ケータイには欠かせない機能も、より完成度が高まった。同時期に発売した913SHよりも上回る機能もあることから、現行のソフトバンク端末の中でハイエンドといえるスペックを誇るのは間違いない。

 これでGPSと国際ローミングに対応すれば最強の“全部入りケータイ”といえるのだが、ここは後継モデルに期待したい。また、ユーザーインタフェースにも改善を望む部分はあるが、ショートカットや操作レスポンスをはじめ、全体的な使い勝手は満足できる。何より、ワイドVGAディスプレイと高解像度を生かしたメールやメニューを使うと、これより小さいディスプレイに戻れないほどだ。

 “AQUOSケータイ”ということでワンセグに注目が集まりがちだが、ケータイとしての完成度も高く、ワンセグを重視したいユーザーはもちろん、トレンド機能をしっかり使いこなしたいというユーザーにも、十分お勧めできる端末だ。

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