“手書きメール”作成など、進化した「W-ZERO3メール」を試す:Advanced/W-ZERO3[es]徹底レビュー(1/2 ページ)

» 2007年10月18日 20時13分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 ウィルコムのシャープ製スマートフォン「Advanced/W-ZERO3[es]」。徹底レビューの2回目は、通話に次いで重要なコミュニケーション機能であるメールソフトの使い勝手に迫る。W-ZERO3シリーズには、Windows Mobile標準の「メール」(Outlook互換)と、シャープが開発した「W-ZERO3メール」という2つのメールソフトがプリインストールされている。今回は、前モデル「W-ZERO3[es]」から大幅な機能強化が図られたW-ZERO3メールについて検証する。

SSL対応でGmailの送受信も可能に、細かに改善された「W-ZERO3メール」

 リアルタイムでの受信が可能なウィルコムEメールは、従来のW-ZERO3シリーズでは独自のW-ZERO3メールとWindows Mobile標準の“メール”(Outlook互換)のどちらかを選んで受信できたが、Advanced/W-ZERO3[es]ではW-ZERO3メールに1本化された。“メール”はPC上のOutlookと同期したり、メールサーバ上のメールを閲覧するといった性質が強いので、W-ZERO3メールへの一本化は自然の流れともいえる。

 W-ZERO3メールはメールフォルダと件名一覧の2ペイン画面構成で、マルチアカウントにも対応する。ウィルコムEメール以外に一般的なPOP/SMTPメールの送受信が行える。

photophoto メールフォルダと件名一覧の画面では、最上段でアカウント切り替えも可能。最上段にはフォルダ内のメール数が、フォルダ名の右には未読数を表示する。本文表示は独立画面で、左右キーで前後のメールに移動できる。なおフォントサイズは固定で、音声端末では小さめのフォントサイズだ

 自動受信が可能なのはウィルコムEメールのみだが、ほかのアカウントでも定期的に受信を実行できる。1階層までだがフォルダを作成して、メールアドレスか件名、メーリングリスト(X-ML-Name)の部分一致で自動振り分けすることも可能だ。サーバ上の特定メールを選択して受信することはできないが、行数を制限して受信を行い、個別に全文受信することはできる。機能的にはPCのメールソフトに近いが、モバイル利用もしっかりと意識している。

photophoto 複数のメールアカウントを設定でき、動作もアカウントごとに細かく設定できる。1通ごとの受信行数を制限したり、メールが一定量を越えると古いメールを自動削除する機能などは、モバイル運用を意識したものだ。なお、「受信メッセージをサーバーから削除」が有効の場合、部分受信したメールでも削除されてしまい続きが受信できなくなるので、注意が必要だ。全文受信したメールのみ削除、といった設定も欲しい

photophoto 振り分け機能は強力で、条件の優先順位を自由に変更できる。条件の部分一致も可能なので、ドメイン名で振り分けることも可能だ。振り分け条件を設定する際に、振り分け先フォルダを新規作成できるのが改良点の1つ。ちなみに「X-ML-Name」はウィルコムEメールではヘッダから削除されてしまうので、振り分け条件に利用できない
photo 新たにSSL接続をサポート。ポート番号も自由に設定可能で、送信時の認証も豊富にサポートする。IMAP4には対応しないが、アクセスラインで制限されていない限りほとんどのメールサーバに対応が可能なはず

 またAdvanced/W-ZERO3[es]版のW-ZERO3メールは、SSL接続をサポートしたこと

で企業内メールやGmailなど、SSL通信が必要なサーバとの送受信も可能になった。オーバーラップウインドウでのプレビュー機能が追加され、フォーカスしているメールの先頭部分を一覧のまま確認できる。これら以外にも、振り分け条件の作成時に振分け先フォルダを作成可能になり、事前にフォルダを作成しておく手間がなくなった。

 さらに、スタイラス操作ができるスマートフォンならではの手書きメール機能も加わった。W-ZERO3メール上で450×450ピクセルの手書きイラストを作成でき、メールへ添付して送信するものだ。カメラ撮影した画像に、手書きメッセージ加えて送信することもできる。“撮影したカメラ画像を加工してメールに添付”という機能は携帯電話にもあるが、手書きとなるとその手軽さが結構楽しい。添付ファイルに対して加工を行うので、オリジナル画像がそのまま残る点も便利だ。

photophoto 一覧画面のままメール本文の先頭を確認できるプレビュー機能を新たにサポート。縦画面、横画面で個別にプレビューウインドウ位置は記憶してくれる。もっともワイドディスプレイになったこともあり、プレビューまで含めて3ペイン構成にしても良かったかもしれない
photophoto 画像は読み込み際に回転することも可能。静止画撮影時に保存向きが正しく設定されていなくても、ここで向きを変換できる。手書き文字であれば“味”が出て結構楽しい。単なる添付ファイルとして送信されるので、送信先を選ばない点もポイントだ
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