シャープのハイエンドFOMA端末「SH905i」は、905iシリーズ中もっとも細い、幅48ミリのボディが特徴の端末だ。厚さもNECの「N905iμ」の12.9ミリには及ばないものの、シリーズの中で2番目に薄い16.9ミリを実現。その分高さは112ミリとやや大きいが、回転2軸のスタイリッシュなスリムボディで登場した。
カラーバリエーションはWhite、Black、Pink、Blueの4色展開。「SH903i」をほうふつとさせる、蒸着による金属調の縁取りを背面に施しているが、この銀色の部分が太いおかげでボディはよりスリムに見える。背面のパネルはそれぞれの色ごとに異なる模様になっているのもポイントだ。
側面のボタン類はすべて右側に用意されいている。右側面には平型イヤフォン端子に加えてやや大きめのシャッターボタンと[プッシュトーク]キー、左キー/右キーがある。ACアダプタなどを直接接続する端子は底面に配置されている。
左側面にあるのは、microSDスロットと充電用の金属端子だけ。ちなみにSH905iはmicroSDだけでなく、microSDHCにも対応しており、2Gバイトより容量の大きなメモリーカードも利用可能だ。
ディスプレイを表にして折りたたむと、ワンセグが起動する。ワンセグ視聴時は、ホイップアンテナを引き出すことが推奨されているが、電波の強い場所ではアンテナを内蔵した状態のままでも普通に番組を視聴することができた。
ディスプレイの端部には、端末右側面にある左右キーと組み合わせて各種操作に利用できる上下キーを備えている。ワンセグ視聴中は、左右キーでチャンネル切り替え、上下キーでボリューム調整が行えるが、上キーを長押しするとMULTI ASSISTANTが起動し、ワンセグを視聴しながら端末のほかの機能を呼び出せる。MULTI ASSISTANT表示中は、上下キーと左右キーでカーソル操作が可能だ。

回転2軸のボディを採用しており、ディスプレイを表にして閉じるとこのような形になる。ディスプレイの端部には、「SH704i」と同様に、カーソル操作やボリューム調節などができる小さなキーを用意しており、ワンセグ視聴中に上キーを長押しすると、MULTI ASSISTANTが起動してほかの機能を呼び出せるダイヤルキーは、前モデルの「SH904i」の操作性に近い印象だ。十字キーと決定キーは円形になったが、左右のソフトキーやダイヤルキーのタッチはほぼ同等に感じた。TOUCH CRUISERは表面に小さな突起が設けられ、ソフトキーなどのエリアとは明確に区別されている。
ちなみにTOUCH CRUISERには、カーソル操作機能のほかに、新たに手書き文字による認証機能が搭載された。暗証番号の代わりに、TOUCH CRUISERに絵や記号、文字を書いてロックをかけることができる。ロックを解除するには、ほぼ同等の絵、記号、もしくは文字を入力する。

ダイヤルキーはSH904iのものとそう大きく印象は変わらない。キー間にフレームのない押しやすい構造で、適度なクリック感もある。TOUCH CRUISERの表面には小さな突起があり、少しざらざらしている
SH904iと比較すると、ボディが細身かつ薄くなり、縦に長くなっているのが分かる。左の写真はSH904iの上にSH905iを乗せたもの。横幅は約2ミリ違うため、若干SH904iが飛び出す。右の写真ではSH905iの奥にSH904iを置いてみた。SH904iにはピントが合っていないが、長くて薄いというイメージがつかんでいただけるだろうかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.