LG電子製の「L705iX」は、705iシリーズで唯一、そして今回発表された冬モデル23機種の中でも唯一となる、7.2MbpsのFOMAハイスピード(HSDPA)に対応したモデルだ。さらにステンレス素材を使い鋭く光るボディデザインが特徴で、LG電子が世界中で販売する「BLACK LABEL SERIES」の第2弾“Shine”の日本向けモデルともいえるものだ。
最大の特徴は、ぜいたくな金属ケースに包まれているようなデザインだ。スライドボディのディスプレイ側の額縁部と、背面のバッテリーカバーにステンレス素材を採用している。ディスプレイ側はミラーフィニッシュ、背面側はヘアラインフィニッシュと、金属素材を生かした仕上げとなっている。また、スライドすると現れるダイヤルキー部も、文字をエッチングで抜いたヘアライン仕上げのステンレス製。本物の金属を持つときの冷たい触感とあわせて、金属感あふれる演出が「Shine」に共通する世界観を表している。
ボディカラーは「Shine Silver」「Shine Titanium」「Shine Gold」の3色。特に「Shine Gold」は日本だけのカラーとなっている。いずれの色もステンレス素材への塗装による表現で、「耐久性などを保証できる色が限られていて、その中で選ばれたのが今回の3色」(説明員)だという。また、カラーバリエーションに合わせて、キーボードの文字色も異なり、シルバー、ゴールドはそれぞれの色、チタニウムは濃い青で、バックライトによりその色のまま発光するようになっている。
約2.2インチのQVGA(240×320ピクセル)液晶ディスプレイは、表面にハーフミラー処理が施され、表示が消えているときには鏡のように周囲を映りこませることで、ミラーフィニッシュのボディとの一体感を表現している。ディスプレイ下部にはマルチファンクションスクロールキーをレイアウト。両側のLEDライトは「Shine」シリーズ共通のデザインアイコンで「ブルーアイ」と呼ばれ、操作に応じて青く光る。
アウトカメラにはドイツの名門レンズメーカー、Schneider Kreuznach(シュナイダー・クロイツナッハ)認定のレンズを採用。有効画素数200万画素ながらオートフォーカス機能つきで、「AFロック操作がしやすいよう、ボディサイドのシャッターボタンはやや突起してストロークを増やしてある」(説明員)という。
他の705iシリーズ同様、展示してあった端末は電源が入れられない状態だったため、ユーザーインタフェースなどは確認できなかったが、説明員によると「Shineシリーズの世界観を生かしたUIが採用されるはず」という。


スピーカーやインカメラも同一面内に配置したハーフミラー仕上げのディスプレイ。背面はバッテリーカバーを兼ねるステンレスの板で覆われる。「Shine」シリーズの通信アンテナは本体下端にあるが、L705iXでは「日本では画面を見るスタイルの使い方が多く、その場合アンテナ部が手の中に隠れてしまうため本体上端側に移動した」(説明員)という
ディスプレイ側の上端には赤外線通信ポートを装備。ワンセグのアンテナは、下ケースの底面右端に格納している。アンテナトップは本体のアールになじむ形状で、格納するとまったく本体のラインを崩さない。中央はバッテリーカバーのロックだ| 機種名 | L705iX |
|---|---|
| サイズ(幅×高さ×厚さ) | 51×100×15.3ミリ |
| 重さ | 約123グラム |
| 連続通話時間 | 約140分(テレビ電話:約90分) |
| 連続待受時間 | 約330時間(静止時) |
| アウトカメラ | AF付き有効約200万画素CMOS |
| インカメラ | 有効約33万画素CMOS |
| 外部メモリ | microSD(別売) |
| メインディスプレイ | 約2.2インチQVGA(240×320ピクセル)TFT液晶 |
| サブディスプレイ | − |
| ボディカラー | シャインシルバー、シャインチタニウム、シャインゴールド |
| 主な機能 | FOMAハイスピード(下り最大7.6Mbps)、国際ローミング(3G)、着うたフル、iチャネル、ワンセグ ほか |
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