写真で見る「L705i」

» 2007年11月04日 08時35分 公開
[田中聡(至楽社),ITmedia]

 韓LG電子製のFOMA端末「L705i」は、705iシリーズの中でエントリーモデルに位置付けられる機種。40〜50代の男女をコアターゲットとし、使いやすさに配慮した機能が充実している。メインディスプレイ下に配置された4つのキーは「らくらくホン」を彷彿とさせるが、らくらくホンほど“簡単な”ケータイというコンセプトを前面に打ち出してはおらず、背面のスピンパネルデザインやシックなボディカラーなど、“大人”に似合う雰囲気を醸し出している。

photophoto カラーバリエーションは3種類。左からワイン、シャンパンゴールド、ブラック
photo 本体を開いた状態の正面。ディスプレイは2.4インチのQVGA(240×320ピクセル)の26万2144色TFT液晶

 説明員によると、L705iは韓国で発売されているLG電子製のモデルがベースで、ソフトウェアは日本向けにカスタマイズするという。基本的な仕様は「L704i」を踏襲するが、目立ったサービスはWORLD WING(3G+GSM)に対応するくらいで、ワンセグ、FOMAハイスピード、2in1、GPS、メガiアプリ、直感ゲーム、フルブラウザは非対応。ミュージックプレーヤーも搭載していないが、着うたフルの再生は可能だ。今回発表されたモデルでは唯一、外部メモリーにも対応しない。“ケータイは通話やメールのみで十分”という、シンプルさを求めるユーザー向けの端末と言える。

 ディスプレイの下には4つの「ワンタッチキー」を搭載しており、[1]/[2]/[3]キーには電話帳に登録した電話番号やメールアドレスを、[My]キーにはアラームやスケジュールなどの機能を割り当てられる。[1]/[2]/[3]キーに割り当てられるのは電話番号かメールアドレスの1件のみで、電話番号とメールアドレスの両方を登録したり、複数の電話番号やメールアドレスを登録することはできない。

 [1]キーに電話番号を登録した場合、[1]キー+発話キーで電話発信でき、[1]キー+メールキーでメール作成画面が起動する。また、[1]キーの長押でも発信が可能だ。[My]キーを短押すると登録した機能が呼び出せ、長押すると登録できる機能一覧が表示される。登録できる機能は8つほどあるという。

 本体を開いた状態は“らくらくホン”テイストだが、背面には同心円状の模様が美しいスピンパネルを採用して、高級感を演出。「スピン塗装を樹脂の中に埋め込んでいる」(説明員)ため、表面の質感はツルツルしている。ちなみに、韓国モデルは表面に直接スピン塗装を施しているので、ザラザラした質感になっているという。

photophoto ディスプレイ下に備えた4つのワンタッチキー(左)。ダイヤルキーはドーム形状の「でかキー」を採用。このでかキーは韓国モデルには搭載していないという。キーフォントも大きくて見やすい(右)
photo 十字キー中央の決定キーには金属が使われており、デザイン上のアクセントになっている
photophoto 日本のケータイではあまり見られないスピンパネル。カメラ周辺にはヘアライン加工が施されている(左)。サブディスプレイには、デジタル時計が透過表示される(右)
photo 背面はシンプルなデザイン

 サブディスプレイは約1.3インチ(128×160ピクセル)の6万5536色TFT液晶で、スピンパネルを透過して時刻や着信情報などが表示される。時刻の表示方法は数パターンが用意されており、すべてデジタル時計になるという。

 1.3インチ6万5536色TFT液晶というサブディスプレイは、最近の携帯電話では珍しくハイスペック。ただ、好みの画像を待受画面としてサブディスプレイに登録したり、カメラのモニターとして使うなど、メインディスプレイのような使い方はできないようだ。

 使いやすい機能として、シンプルメニュー/拡大メニューに対応するほか、メール、iモードサイト、電話帳などの文字を最大30ドットの大きさで表示することもできる。また、L704iでも採用されていた海外で役立つ「世界時計」「単位変換ツール」なども搭載する。

photophoto 本体左側面。マルチタスクを利用できる[タスク]キーを備える(左)。本体右側面には赤外線ポートを配置する(右)
photo 本体先端部には外部接続端子を備える
photo 海外で使える便利機能の一例。利用できる機能はL704iと同じだ

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