これまでにない、新しい取り組みの端末が登場した2007年ITmediaスタッフが選ぶ、2007年の“注目ケータイ”(編集部後藤編)

» 2007年12月29日 03時43分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 番号ポータビリティが始まった2006年なみに多数の携帯が登場した2007年。今年の注目端末を「普段使いで便利だった端末」「この仕事をしていなければ使いたかった端末」「デザインに惚れ込んだ端末」「チャレンジ精神を称えたい端末」というカテゴリーで選んでみた。

普段使いで便利だった端末――「W52CA」「D905i」「F905i」

 2007年は普段使いの端末を機種変更する機会が少なく、ある程度の期間使い続けたのは「W52CA」「D904i」「F904i」の3機種。いずれも普段使いではわりと気に入って使い続けた端末で、ドコモ端末の2機種については最新モデルの「D905i」と「F905i」で、前モデルの不満点が解消された。これらの端末について、便利だと感じた点や気に入った点を紹介しよう。

Photo 「D905i」は新たにモーションコントロールを搭載し、“振って操作、傾けて横表示”が可能になった

Photo 折りたたみ型の操作性を維持しながら横表示が可能な“ヨコモーション”スタイルの「F905i」

 D904iとF904iを選んだ理由は、待受カスタマイズ機能の便利さに尽きる。この機能は待受画面上にカレンダーや直近の予定、各種着信、メモなどを表示する機能。D904iは端末を開くことなく、F904iは端末を開くだけでその日の予定やメールの着信を確認できるのがこの上なく便利だった。

 待受カスタマイズで表示した情報に、待受画面からすぐアクセスできるのも便利な点で、例えば、待受カスタマイズにメモを割り当てておけば、思いついたアイデアをすぐメモできる。実際、2007年の誌面で手がけた企画の中には、ふと思いついたときに端末にメモしておいたものもいくつかあったりするほど、よく使った機能の1つだ。

 そして、この機能を引き継ぎながら、各種機能を強化したのがD905iとF905iだ。いずれもフルワイドVGAのディスプレイを搭載し、下り最大3.6MbpsのFOMAハイスピードに対応。“音楽を聴きながらアプリ(jigブラウザ)を使えない”という、前モデルの不満点も解消されるなど、普段使いにしたいと思わせる進化が見られた。

Photo 待受画面上で各種情報を確認できる「待受カスタマイズ」

Photo ワンセグを搭載した「D905i」。ハイライト再生は、携帯でのワンセグ視聴スタイルととても相性がいい。次のモデルでは、モーションコントロールで写真の縦位置と横位置を自動判別する機能を搭載してほしい

Photo 3.2インチの大画面ディスプレイを搭載した「F905i」。拡大モードに対応した予定表を使ってみたい

 W52CAは、バスタイムにWebを見たり、ブログにコメントしたりできたら便利だと思って選んだ端末。私が使った限りでは、UI面で特に使いづらいと思う点もなく、優等生的な出来だ。待受画面上によく使うツールを置くことができ、そこから手軽にアクセスできるのも好印象。ただ、もう少し薄くなったらうれしいとも思う。

 特筆すべきはやはり、プリセットコンテンツだろう。アデリーペンギンに次ぐプリセットキャラの「Bonite」(カツオ)は、ちょっとシニカルなシーンも出てくるユニークなもので、期待を裏切らない。また、デフォルトのタイマー音が、いかにもアラームという音ではなく、クラシックの名曲「金平糖の踊り」なのにも驚いた。さらにカシオ端末のユーザー向けサイト「GET CA」からダウンロードできるコンテンツも、カシオ計算機らしいクールでかわいいアイテムが多数用意されている。プリセットコンテンツとメーカーの努力で、アイテムを買い足すことなく、長く愛着を持って使える端末に仕上げているところには、“さすがカシオ”と感心させられる。

Photo カシオ計算機の防水ワンセグケータイ「W52CA」
Photo プリセットコンテンツの「Bonite」(左)だけでなく、「GET CA」からダウンロードできるコンテンツもかわいい。クリスマス用のメニュー(中)や壁紙(右)にはかなり萌えた

この仕事をしていなかったら使いたかった端末――「SO703i」

 この仕事をしていると、いろいろな機能を試す必要に迫られることから、普段使いの端末にはハイエンドモデルを選ぶことになってしまう。しかし、今年は魅力的なミッドレンジモデルが多数登場しており、その中には使ってみたいと思う端末がいくつかあった。

Photo 日本初の“香りケータイ”「SO703i」

 その1つが、日本初の香り付き端末として登場した「SO703i」。香りによる癒し効果は魅力的で、背面のパネル越しにイルミが浮かび上がるところも気に入ったポイントの1つだ。また、撮った写真やメール、予定表をカレンダーにひもづける「ライフタイムカレンダー」が搭載されているのもいい。3Gローミングに対応していたら、買い増し端末として買っていたかもしれない。

デザインに惚れ込んだ端末――「L704i」「N703iμ」「W52SA」

 今年もデザイナーズブランドの携帯が多数登場したが、インハウスデザイナーが手がけた端末の中にも目を引くものがいくつかあった。

Photo 左からLG電子のL704i、NECのN703iμ、三洋電機のW52SA

 1つはLG電子の「L704i」。フラットでつややかな背面パネル、そこに浮かび上がるソフトキーのライトはとても美しい。時々、妙に写真写りがいい端末があったりするが、L704iは、実際に見るとさらに美しさが際だつ端末だ。

 「N703iμ」は、“今までのケータイを、ただ薄くした”というのではないデザインが秀逸だ。薄さを生かしたスポーティなボディにディンプル加工が施され、その下から赤いLEDが光るという、これまで見たことがない雰囲気を携帯に持ち込んだのが面白い。

 「W52SA」は、初めて見たときにはそれほど印象に残らなかったが、レビューなどで見ているうちに、だんだんデザインに惹かれはじめた。各色ごとに手触りや質感を変えたり、端末の先端部にキラリと光るアクセントをつけたりといろいろと工夫していながら、それがうるさくない。長く使っても飽きがこないシンプルなデザインでありながら、ちょっとした遊び心がある端末を作るのは難しく、それをうまく形にしている印象だ。

チャレンジ精神を称えたい端末――「D800iDS」「fanfun 815T」(キャラケー)

 「D800iDS」は、コンセプトモデルとして披露した2画面ケータイを製品化した端末。ダイヤルキー面もディスプレイになっており、使う人のレベルに合わせてキーレイアウトを変えられるという“思いやり”にあふれた端末だ。実際に使ってみると、こなれていない点も多々見受けられるが、携帯電話の新しい形を提案した点や、新しい技術を積極的に取り入れた点に好感が持てる。ここで培った技術を生かした、どんな新しい端末が出てくるのかに期待したい。

Photo 2画面ケータイ「D800iDS」。ダイヤルキー部分には、振動デバイス「フォースリアクタ」を内蔵し、キーを押した時の感覚を再現。背面には9×10のLEDが内蔵され、パネル越しにイルミが光って電話やメールの着信を知らせる

 fanfun 815Tは、“この端末自体”というよりも、この端末をベースにした「キャラケー」の展開に驚かされた。W53Sの“着せ替えパネル100種”もインパクトがあったが、fanfun 815Tはパネルだけでなくグッズまで用意したところがすごい。在庫や店頭レイアウトの問題をものともせず、ここまで手の込んだ展開を図った端末は例がなく、このこだわりぬいた取り組みを称えたい。

Photo キャラケーには、パネルやシート、プリセットコンテンツだけでなく、キャラクターの持つ世界観を生かしたさまざまなグッズが付属する

番外編:スライドのアイデアに惚れた端末――「N95」

 海外出張時に使ったNokia製の「N95」は、スライド機構がユニーク。端末を少しだけ下にスライドさせるとAV関連の操作キーが現れると同時に横表示に切り替わり、上にスライドさせると縦表示に戻る。コンテンツ閲覧時は横表示で利用するというスタイルを、うまく操作体系に生かした格好だ。

Get Macromedia FLASH PLAYER このムービーをご利用いただくためにはFLASHプラグイン(バージョン8以上)が必要です。

 底面に搭載するカメラはレンズカバーを開くと起動し、かなり強い光量の撮影補助用ライトを使って暗い場所でもきれいな写真が撮れる。日本語版が出たら使ってみたいと思った端末だ。

Photo カメラは500万画素で、Carl Zeissのレンズを採用。レンズカバーを開くとカメラが起動し、デジカメライクなスタイルで写真や動画を撮れる


関連キーワード

fanfun. 815T | D904i | D905i | F904i | F905i | L704i | W52CA | D800iDS | N703iμ | SO703i | W52SA | ペンギン


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  2. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  3. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  4. 自分で修理できるスマホ「Fairphone(6th Gen.)」を見てきた わずか10分で画面交換、2033年まで長期サポート (2026年03月10日)
  5. 携帯キャリアの通信9サービス、総合満足度はpovoがトップ サブブランド勢が好調 MMDが調査 (2026年03月10日)
  6. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  7. 60ms未満の音声遅延速度で端末をワイヤレス化「UGREEN USBオーディオトランスミッター」が30%オフの2309円に (2026年03月09日)
  8. Qualcommのウェアラブル新チップが「Elite」を冠する理由 最新モデム「X105」は衛星通信100Mbpsへ (2026年03月11日)
  9. 「えっ、地震?」──LINEが安否確認テスト 1日限定で 「紛らわしい」との声も (2026年03月10日)
  10. 【無印良品】ウエストポーチもになる「スリングバッグ」が3990円に値下げ中 植物由来の原料を使用 (2026年03月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年