バリューコースや割引サービスが好評も減収減益──ドコモの2008年3月期第3四半期決算

» 2008年01月29日 15時49分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモが1月29日、2008年3月期第3四半期の決算を発表した。2007年4月1日から12月31日までの2008年3月期第3四半期までの売上高は3兆5220億円で、前年同期比では−2.1%。営業利益も前年同期比−7.7%の6250億円で減収減益となった。

 2007年秋冬モデル「905iシリーズ」の発売に合わせて導入した端末の新販売方式「バリューコース」「ベーシックコース」は、バリューコースが導入から2カ月で200万契約を超えるなど順調に推移しているという。これに伴い、販売代理店向けの手数料も減少した。

 また2007年夏から開始した割引サービス「ファミ割MAX50」「ひとりでも割」「オフィス割MAX50」も、12月末日時点で1760万契約を獲得するなど好評を博しているという。その影響で携帯電話収入は減少したが、解約率は第1四半期の0.85%、第2四半期の0.94%から、第3四半期は0.74%と改善している。

 ドコモでは、2008年春に「705iシリーズ」13機種を投入し、引き続き幅広いユーザー向けの端末をラインアップして新販売モデルと割引サービスの普及を推進する考え。なお下り最大3.6MbpsのFOMAハイスピード(HSDPA)サービスの提供エリアは、人口カバー率97%を目標に展開を進める。

 ちなみに12月31日時点での携帯電話契約数は5315万で、3四半期で53万契約の純増。端末は1932万台を販売した。総合ARPU(ユーザー1人あたりの平均料金収入)は6470円と前年同期比で290円の減少となった。データARPU(パケット通信料のARPU)が200円上昇したものの、音声ARPUが490円減少したことが響いた。MOUは140分で、6分の減少。

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