2007年度に最も売れたソフトバンクモバイル端末はシャープ製の「812SH」だった。
812SHは2007年春モデルとして登場。“PANTONEケータイ”として、これまで前例がない全20色ものカラーバリエーションを用意して話題を呼んだ。全53週で50回ランクインし、8回首位を獲得。つまり1年中売れていた端末だった。
ランクインできなかったのは11月の第2週、第3週、12月の第1週の3回。この頃になると発売から約9カ月が経過していたためかランキングの下位に甘んじるようになっていたが、その数日後(12月20日)発売した新色(全24色に)と値下げ効果により、一転して人気が復活した。それだけユーザーニーズや傾向を見据え、その通りになった見事な戦略的製品だったといえる。ちなみに8回の首位はこの復活劇の後で獲得しており、年間キャリア総合ランキングでもソフトバンクモバイル端末で唯一8位に入った。
年間2位にはシャープ製の「705SH」(2006年6月発売)、3位に同じくシャープ製の「911SH」(2006年11月発売/下半期2位)、4位に東芝製の「911T」(2007年3月発売/下半期7位)、5位にシャープ製の「912SH」(2007年6月発売)が入った。
705SHは、2006年のソフトバンクモバイル端末で最も売れた機種。2007年の上半期までその人気は続き、8月の第3週までランクインした。2007年度の連続首位記録は「17」(4月第1週から7月第4週まで)。特に前半5カ月の勢いは圧倒的と言えるほどだった。
下半期に姿を消した705SHの“後継”となったのがパナソニック モバイル製の「705P」とそのリニューアルモデル「705Px」だ。705Pも2006年10月に発売した旧機種であり、「持ち帰り0円、追加支払い0円」の安価に購入できる機種として8月第4週に再ランクイン。その人気を10月1日に発売したリニューアルモデルの705Pxに引き継ぎながら計19回(3位以上12回)ランクインし、下半期3位、年間8位に入った。
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