第3回 上海で契約──利用開始までひと苦労徹底解説 ウィルコムのPHSを中国で使う方法(1/2 ページ)

» 2008年07月03日 18時57分 公開
[山根康宏,ITmedia]

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基本料金はなんと「日額」

photo 中国電信の江蘇路営業所

 上海の固定電話事業も中国電信が行っており、小霊通サービスも同社が提供する。実は上海での小霊通の契約は今回で2回目。前回訪れたのは2005年で、PIMカードもまだ導入開始前のことであった。あれから3年経った現在、状況はどのように変わっているのだろうか。

 今回も訪れたのは地下鉄 江蘇路駅そばの「江蘇路営業所」(蘇路沿い)。3年前と同様に、2階にある小霊通ブースへ向かう。ここでも端末が多数販売されているが、広州市のような「料金込みの割り引き販売」は行っていないようだ。また、すでに小霊通端末も買ってあるので、今回はPIMカードの契約だけを行ってみる。

 店員に「PIMカード契約がしたい」と伝えると、ここではなく整理券をもらった上でカウンターのほうへ行くように言われる。実は広州もそうなのだが、中国電信営業所内の小霊通販売ブースは小霊通販売代理店の店舗なのだ。ここでは端末の販売だけを行い、実際の契約作業は同じフロアにある中国電信のカウンターで行う必要がある。

 15分ほど待ち、自分の番号が呼ばれた。カウンターの前に座り「小霊通のPIMカードがほしい」と片言の中国語と英語で伝えるが……通じない。広州ではあらかじめ代理店のカウンターで番号を選べたこともあり、何もしゃべらずとも簡単に契約できたのだが、ここはやはり中国語での会話が必要だった。今回は同行してもらった現地の友人に通訳してもらうことで解決した。

photo 2階に上がるとカウンターがある。あらかじめ整理券を受け取り順番を待つ

 ここでは「こちらが旅行者で、現地の住所はホテルしかない」と伝えたものの、「固定電話を持っていると後払いにできるし安い」という。すなわち、同行者の名義で契約してはどうか、ということのようである。というわけで、海外の旅行者が本人名義で契約する場合は「プリペイド方式」のみとなる。パスポートの掲示とホテルの住所を示すことで話が進んだ。

 ホテルの住所は海外でプリペイドSIMカードを買うときに求められることが多い。これに備え、ホテルにチェックインしたらホテルの名刺をもらっておくと便利だと思う。なお、3年前は「上海に知人がいるなら、なるべくその人の住所を教えてくれ」とも言われたが、今回は必要なかった。とりあえずこれだけで問題なく契約できた。

 契約作業は広州とほぼ同じ。途中で電話番号の選択画面が示されるので、好みの番号を選べる。上海ではパスワード設定の入力は求められなかった。また、国際電話もしたいと伝えると「小霊通で国際電話をかけるのですか」と驚かれた。どうやら上海の小霊通の国際電話料金はやや高額であり、国際電話をかける利用者であれば料金の安い携帯電話を使うのが一般的らしい。広州で利用できた安価なIP電話「17909発信」も利用できないのである。

 というわけで、国際電話を利用するには別途オプション契約が必要(一応、オプション費用は無料)となる。このあたり、標準契約で国際電話も使える広州と比べると、小霊通のユーザー層や使われ方がかなり異なることが分かる。

 契約作業は20分ほど。今回も料金プランは特に指示していないので、外国人契約者の場合は自動的に一番安いプランになるのだろうと思う……が、示された契約書にはどこにも基本料金が書かれていない。基本料金は「0.5元/日」(約7.5円)だという。なんと「月額」ではなく「日額」で基本料金が引かれる仕組みだった。こちらは月額換算すると約225円/月となるのでそもそもそれほど高くはないが、日額制はやはり上海の小霊通ユーザーの所得に起因していると思われる。ちなみに3年前の契約は基本料金 44元/月(約650円)であった。当時は携帯電話の基本料金も高かったが、この3年でどちらも料金が劇的に下落した。

上海小霊通の通話料金
市内通話 0.20元/分(約3円)
着信 無料
日本へ国際電話 8元/分(約120円)
※2008年5月末現在

 料金の支払いはプリペイド方式であるため、継続して使うにはプリペイド残高をあらかじめ追加しておく必要がある。基本料金として毎日0.5元、通話した分とともにこの残高からマイナスされていく。すなわち残高がなくなると利用できなくなる。

 通話料金を見ると「国際電話はやめたほうがいい」と言われる理由が分かる。2分ほど話すだけで基本料金とほぼ同額になるほど高いのだ。もちろん日本契約の携帯を国際ローミングで利用するより安価ではあるが、市内通話料金と比べるなんと約40倍の差がある。ちなみに現地の携帯であれば日本への国際電話も数10円/分。小霊通で国際電話を利用するユーザーがいないという実情も納得できる。

 通話は普通に相手の番号を入力するだけ。中国の携帯電話にかける場合も、広州のようにIP電話にする必要もなく「1」から始まる携帯電話番号だけでそのままかけられる。日本への国際電話も「国際発信番号+国番号+市外局番の最初のゼロをとった番号」のよくあるパターンで済む。080-XXXX-XXXXなら「00 81 80 XXXX XXXX」とすればよい。

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