第1回 どこでも片手でEメール――「BlackBerry」がやってきた:「BlackBerry 8707h」ロードテスト

» 2008年08月21日 19時20分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
Photo BlackBerry 8707h。横長のQVGAディスプレイにQWERTYキーボードを備える。もちろん通話も可能だ

 BlackBerryは、欧米で人気を博しているモバイル端末&サービス。国内ではこれまでドコモが法人向けに提供していたが、この8月からは個人での利用も可能になった。

 ドコモが日本市場向けに提供するのは「BlackBerry 8707h」(以下8707h)。3G(W-CDMA)と2G(GSM/GPRS)に対応し、国内ではFOMAネットワークで利用することになる。端末自体は2年ほど前に登場したもので、当初はメールやブラウザなどの限られた機能のみが日本語化されていたが、今ではメニューなども含めたほぼすべてが日本語化されている

 8707hは幅広タイプのストレート端末で、片手でも両手でも操作できる小型のQWERTYキーを搭載。通話やEメール、SMSの送受信に対応するが、iモードやiモードメールは利用できず、基本的には従来からドコモが販売しているスマートフォンと似たような位置付けになる。iモードは利用できないものの、フルブラウザが搭載されている点も同様だ。

 端末価格は3万1500円と、スマートフォンとして見ればけっこう安価。手持ちのFOMA回線(USIM)を利用する場合にもこの価格であり、インセンティブなどは反映されていないようだ。


Photo 左はNokiaのスマートフォン「E61」、右はドコモのパナソニック モバイルコミュニケーションズ製端末「P905i」。8707hは、音声端末の横幅をそのまま広げたようなサイズだ
Photo ACアダプタはワールドワイド仕様(100〜230V対応)で、プラグ部分はコンセントの形状に合わせて交換できる。充電用のコネクタはminiUSB形状。同梱のCD-ROMに収録される「デスクトップマネージャ」をインストールすれば、USB充電ケーブルを使ったPCのUSBポートからの充電が可能になる(左)。QWERTYキーボードはキー数が絞り込まれたタイプで、片手での文字入力もしやすい(右)

※初出時に、USBケーブルを使った充電はできないと記載されていました。お詫びし、訂正いたします

 BlackBerryの最大の特徴といえば、やはりメール機能だ。個人で利用するには「BIS」(BlackBerry Internet Service)サービスに契約する必要があり、自動受信が可能な「〜@docomo.blackberry.com」のメールアドレスが提供される。さらに10個までのISPメールのアカウントを登録でき、メールの自動受信と送信が可能だ。

Photo 8707hの待受画面。3つのISPメールを設定しており、全てのメールが一覧できるアイコンと合わせてメールアイコンが4つになっている。新着メールがある場合には、赤いマークがアイコンに表示される

 メール以外にもスマートフォンとしての機能を一通り備えており、WebブラウザやPIM、複数のBlackBerry端末間でチャットできるメッセージングサービス「BlackBerry Messenger」などの機能を装備する。Googleの各種サービスとの連携も強力で、GoogleマップやGoogle Talk、内蔵スケジューラーとGoogleカレンダーを同期するGoogle Syncなどが提供されている。

ISPの設定はとても簡単

 まずはメール機能を試してみようということで、ふだん利用しているISPとフリーメールのアカウントを複数設定した。メールはメールアドレスとメール用のパスワードの2つを設定するだけと設定は非常に簡単だ。BlackBerryのサーバ側でメールアドレスからメールサーバなどの設定を判断して自動設定するのだろう。

Photo メールアカウントの追加画面。設定が必要なのはこの画面の2項目のみで、Eメールの送受信機能を持つ他のスマートフォンと比べると格段に簡単だ(左)。3つのISPメールのアカウントを設定したところ。メールアカウントごとに細かな設定を行え、この点もケータイのメールアカウントにメールを転送するのと大きく異なる点だ

 なお、Gmailはリアルタイムでのメール受信が可能で、実際、Gmailに届いたメールは、数秒程度のタイムラグでBalckBerry端末に届いた。通常の音声端末でも、ケータイのメールアドレスに転送すればほぼリアルタイムで送れるが、8707hではGmailとして届くのが便利だ。もちろん受信したメールに返信するとGmailのアカウントで送信され、Gmailとしてメールを新規作成して送信することもできた。

 ドコモではGmail以外に4つの主要ISP(OCN、so-net、ぷらら、@nifty)を動作確認済みとしているが、これに含まれないspinnetのメールも問題なく送受信できた。

 Gmail以外のISPでは、メールがメールサーバに到着してからBlackBerry端末に届くまで5〜10分程度のタイムラグはあるが、実用面で問題はなさそうだ。もちろん送信はほぼリアルタイムで行える。

 次回は、8707hのちょっと独創的なユーザーインタフェースに触れたい。

携帯業界のトレンドを知りたいと思ったら→+D Mobile「業界動向」へ
  • 各キャリアの発表会リポート
  • 国内外の携帯市場動向
  • 通信業界のキーパーソンインタビュー
  • 携帯事業者別シェア/携帯出荷台数
  • 携帯関連の調査リポート記事

携帯業界のトレンドや今後を把握するのに必要な記事だけを集めたのが“+D Mobile 業界動向”。記事はトピックや連載ごとにアーカイブされ、必要なときにまとめてチェックできます。
今すぐアクセス!


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月07日 更新
  1. ドコモの通信障害が「復旧」 原因は「5G SA契約者を収容する交換機における輻輳」 (2026年11月06日)
  2. 12月から変わるahamoの新料金を検証 165円値上げでも“実質値下げ”になる人は? 他社とも比較 (2026年11月04日)
  3. 「iPad mini」きょう発売 シリーズ初の防水と有機EL 「iPhone Duo」との価格差、誰向けか【まとめ】 (2026年11月06日)
  4. 楽天モバイル網から「KDDI網への流入トラフィックが大きく減少」と松田社長 ローミングの現状に言及 (2026年11月06日)
  5. 情報漏えいの「おわびメール」が毎日届いてうんざり……漏れた情報別に“最低限やること”をまとめた (2026年11月04日)
  6. 【復旧】ドコモ通信障害の対象範囲を特定――「5G SA」契約が対象、4G設定への切り替えで回避も (2026年11月05日)
  7. ドコモ、不正アクセスで最大約30万件の個人情報流出 オンラインサービス復旧のめど立たず (2026年11月05日)
  8. 「推し活疲れ」の原因はスマホ? 月1万円超の出費、睡眠を削る人も 推しとの“ちょうどいい距離”を考える (2026年11月06日)
  9. Suicaのキャンペーンまとめ【11月6日最新版】 teppayで20〜35%還元、1万JRE POINT還元も (2026年11月06日)
  10. NTTドコモが「不正アクセス事案」「5G SAの通信障害」について説明 不正アクセスでは「見舞金」の支払いも検討 (2026年11月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー