NTTドコモが7月7日、専用サーバなどを設置することなく、手軽にインターネットメールの確認やWebブラウズ、BlackBerry端末同士のインスタントメッセンジャーなどが利用できる個人向けの「ブラックベリーインターネットサービス」を8月1日から提供すると発表した。
BlackBerryは、加RIM(Research in Motion)が提供する、コンパクトなボディにQWERTYキーボードを備えたスマートフォン。プッシュ型のメール配信サービスを始め、WordやExcelなどのOffice文書の閲覧機能や、アドレス帳・スケジュールなどの同期機能、Webブラウズ、音声通話などさまざまな機能をサポートしており、欧米を中心に多くのユーザーがいる。国内でも外資系の企業などで導入例がある。
このBlackBerryを、個人ユーザーでも手軽に利用できるようにしたのがブラックベリーインターネットサービスだ。個人向けサービスの開始に合わせ、専用端末「BlackBerry 8707h」の販売も開始する。端末はインターネット受付もしくはドコモ法人営業部門、ドコモショップ法人営業部門で購入可能になる予定だ。7月22日から開催予定のワイヤレスジャパン2008では、ブラックベリーインターネットサービスを実際にブースで体験できるようにする。
ブラックベリーインターネットサービスの月額利用料金は3045円で、BlackBerry専用のメールアドレスと、OCNやGoogle、So-net、@nifty、ぷららなどのインターネットサービスプロバイダ(ISP)のメールアドレスを最大10個まで登録しておき、自動受信で利用できる。BlackBerryに最適化されたWebブラウズも可能だ。BlackBerry端末同士でのインスタントメッセージングも使える。
なお、FOMA回線利用料とパケット通信料は別途請求される。パケット通信料は1パケットあたり0.2円で、パケ・ホーダイやパケ・ホーダイフルなどの定額プランは適用できないが、パケットパックは利用できるという。
またサービス開始の8月1日には間に合わないが、9月1日からはBlackBerry専用のパケット割引サービス「ブラックベリーデータ通信パック」を提供する。このサービスでは、月額1680円で8万パケットまで利用でき、超過分は1パケットあたり0.0525円課金するプラン。上限はないので、定額ではなくあくまでも割引サービスという位置づけだが、ドコモ広報部によると「現在BlackBerryを使っている法人ユーザーが月々使うパケット量がおよそ8万パケット前後。BlackBerryサーバ側でWebページなどのデータは圧縮して送るので、たいていのユーザーは月額基本料を大きく超えることはない」とのこと。
また、すでに提供している「BlackBerryネットワークサービス」と、8月1日から提供する「ブラックベリーインターネットサービス」の両方を1台のBlackBerry端末で利用できる「ブラックベリーデュアルサービス」も9月1日からサービスを開始する。デュアルサービスはBlackBerryネットワークサービスと同じ月額3570円で利用可能だ。
■ドコモが提供するBlackBerryサービス(8月1日以降)
| サービス名 | 月額利用料金 | ブラックベリーインターネットサービス | ブラックベリーエンタープライズサービス |
|---|---|---|---|
| BlackBerryネットワークサービス | 3570円 | × | ○ |
| ブラックベリーインターネットサービス | 3045円 | ○ | × |
| ブラックベリーデュアルサービス | 3570円 | ○ | ○ |
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