iPhone 3Gに付属するApple USB 電源アダプタの出力は5ボルト/1A(1000mA)、対して汎用の充電器は5ボルト/500mA前後。テスターを用いてiPhone 3Gの充電時電流を計測したユーザーのBlogによると、800mAほどの電流が流れたといい、少なくとも5ボルト/1Aほどの出力能力を持つ充電器でないと充電できないかもしれないとある。
ただ、500mAが出力上限であるはずのノートPCのUSB端子に接続すると充電でき、出力5V/500mAとあるノーブランドの激安シガーライターソケット型充電器もなぜか使えるのは不思議だ。さておき、CP-3H2KはケータイやニンテンドーDSなどをふと充電し忘れた時に大変便利に使えるので、カバンに常備するほどお気に入りの機器。バッテリーが意外に持たないiPhone 3Gで使えないのは当てがはずれた(後日試したら使用できました)。
また、この出力の影響か、それとも接続機器をiPhone 3Gが認識しているのか、カーステレオのDEH-P810に設置するiPodアダプタ「CD-IB10II」でも充電できなかった。
CD-IB10IIによる音楽再生と、カーステレオ操作によるiPhoneのiPod機能コントロールはきちんとできる(そればかりか、カーステレオ側で行う操作レスポンスが第4世代iPodと比べてかなりよかったのが別途収穫)。こちらはソフトウェアアップデート程度での改善は期待できない上、仮に対応製品が出たとしてもカー用品だけに付け替えは面倒で、余計な出費が発生する(自分でダッシュボードを外すなんていう気力はもうない)。
こちら、他社製のiPodアダプタユーザーはどのような感じだろうか。

CD-IB10IIにiPhone 3Gを接続。“充電”以外は快適に使える(左)。普段、車内で音楽再生に使う“バッテリー劣化で現役から退いた”第4世代iPod。かなり昔のものだが、20Gバイトあれば音楽を保存するには十分。電源を確保できるクルマならまったく困らない。CD-IB10IIに接続すると「carrozzeria」ロゴが表示されるともあれ、iPhone 3Gでしっかり充電できるシガーライターソケット型充電器を用意しておけば、クルマでの利用もとりあえず安心。次回は、車内の充電環境を整えた上でiPod機能を使った音楽再生を試していく。
(次回へ続く)
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