デザインよし、機能もよし──使いやすく進化したBluetoothヘッドセット「Discovery 925」(1/3 ページ)

» 2008年10月08日 11時14分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
photo プラントロニクス「Discovery 925」(ブラック)。本体のほかに3サイズのイヤーピース、バッテリー内蔵収納ケース、ACアダプタ、USB充電ケーブルなどが付属する

 「Discovery 925」は、Bluetoothを搭載するモバイル機器向けだけでなく、有線型ハンズフリー機器から業務用のコールセンター向けヘッドセットまで、さまざまなヘッドセット製品を手がける日本プラントロニクスから登場した最新のBluetoothヘッドセット。同社のBluetooth製品は小型軽量モデルの「Discovery」、機能性重視の「Voyager」、ベーシックタイプの「Explorer」の3シリーズで展開するが、今回試すDiscovery 925は、小型軽量のボディやデザイン性だけでなく、2008年9月時点では同社の最上位クラスといえるほど豊富な機能を備えている。

 従来のモデルもビジネスツールとしての機能美があったが、もう少しライトなコンシューマー層に向けたデザインのモデルはなかったように思う。このDiscovery 925は、ここが従来のモデルとは一線を画す。V字型で中空デザインのマイクブームと宝石のようなひし型デザインのボディがBluetoothヘッドセットにありがちだったビジネスライクな無骨さを感じさせない。

 もちろん機能も充実している。中でも便利なのはケータイを2台あるいはケータイとPCなど、2つのBluetooth対応機器を同時に接続できる「マルチポイントテクロノジー」機能だ。これにより2台接続した機器のどちらへ電話がかかってきても応答できる。例えば外出時はケータイ、自宅ではPCでもといったように、意識なく使い分けられるのがポイントだ。

 Bluetoothのバージョンはv2.0+EDRに準拠(v1.1/1.2との接続性も確保)。通話用のHSP(Headset Profile)とHFP(Hands Free Porfile)の2つのプロファイルに対応し、音声通話用のハンズフリー機器として利用できる。ワイヤレスのステレオ音楽再生(A2DP)やワンセグの音声出力(著作権保護技術 SCMS-T対応機器が必要)には対応しない。通話機能は、周囲の騒音に合わせて受話音質や音量自動調整、送話音のノイズを低減する「Audio IQテクノロジー」を搭載する。耳に直接装着するので衣類などとの接触などで生じる雑音は生じず、ほどよくクリアに音声が聞こえる。

 筆者が普段愛用する「Discovery 640」と比べても、新たに搭載されたAudio IQの効果か、Discovery 925はメリハリのあるくっきりとした音声で聞こえる。ヘッドセット機器は通話が主目的なので音声を明瞭に聞きとれるメリットは高いといえるだろう。発話の音声は複数の知人に電話をかけて確認してもらったが、同じ場所で同じ携帯、ほぼ同時刻、ほぼ同じ騒音環境下で使用した場合、Discovery 925で話す会話の方が明瞭に聞こえるという意見が多かった。

photo 手持ちのBluetoothヘッドセットを並べる。左から2番目がDiscovery 925
photophoto 「Discovery 925」(ブラック)の装着イメージ。このほかにWeb販売店限定でゴールドとセリーズカラーも用意する

シンプルな操作系、3サイズのイヤーチップで良好な使い勝手を実現

 Discovery 925は、ハンズフリー機器として多彩な機能を備えるにも関わらず操作性がシンプルで、わかりやすいのも特徴だ。本体に備えるキーはインジケータを兼ねる大型のコールコントロールキーと音量調節キーのみ。コールコントロールキーの単押しでオン/オフフック操作を行い、音量調節キーは押すたびに音量が「小→中→大→小→中」とトグル式で切り替わる仕組みだ。通話に関連する操作状況を下記の表にまとめた。

電話機の状態 コールボタン操作 動作
ヘッドセットと未接続 短押し 待受状態で接続
待受時 短押し オンフック
2回押し リダイヤル
長押し(2秒) 音声ダイヤル(※1)
着信時 短押し オンフック(着信応答)
長押し(2秒) 着信拒否
通話時 短押し オフフック
長押し(2秒) 電話機での通話に切り替え
本体通話時 短押し ヘッドセットでの通話に切り替え
状態に関わらず 長押し(4秒) ヘッドセットの電源オフ
※1. 国内メーカーの携帯電話ではほとんどサポートされない
photo S、M、Lと3サイズのシリコンジェルイヤーチップが付属する

 大、中、小の3サイズが付属するシリコンイヤーチップも同社製品の特徴だ。耳の大きさに合ったイヤーチップを好みで選択できるため、耳から外れにくく、かつ長時間装着しても耳が痛くならない。筆者はここ1年「Discovery 640」を愛用し、外出時はほぼ耳に装着しっぱなしだったが、痛みを感じたことは1度もない。

 Discovery 925のイヤーチップはDiscovery 640のイヤーチップと比べると若干硬めで、装着感も少し異なるが、長時間装着しても耳への負担が少ないのは変わらない。

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