デザインよし、機能もよし──使いやすく進化したBluetoothヘッドセット「Discovery 925」(3/3 ページ)

» 2008年10月08日 11時14分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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意識せず自然に使えるマルチポイント接続

 では、実際に使用してみよう。今回はBluetooth対応携帯として、筆者手持ちの「P905i」(NTTドコモ)、「W44T」(au)、「911T」と「X02NK」(ソフトバンクモバイル)、「H11T」(イー・モバイル)、さらにBluetooth V2.0+EDRのモジュールを内蔵するノートPC「ThinkPad T60」(レノボ・ジャパン)で試した。

 接続はもちろん、どの組みあわせでも問題なく利用できる。ただ、使う機器により若干のクセはある。P905iは明示的に「HFP」か「HSP」の接続を指定できるが「HSP」では接続できず、911TとH11Tは「HSP」のみでの接続となるようだ。コールコントロールキー操作は着信応答と通話終了、リダイヤルといった基本操作もすべての組み合わせで問題なく利用できた。

 なお、着信拒否はもともと「HFP」使用時しかヘッドセット側で操作できないため、HSPのみで接続する上記2機種ではサポートされない。利用できる機能の動作状況は以下にまとめた。

使用機種 接続プロファイル 着信応答 通話終了 リダイヤル 着信拒否 ヘッドセット→電話機通話へ切り替え 電話機→ヘッドセット通話へ切り替え 音声ダイヤル
ドコモ「P905i」 HFP ×(※2) ×(※1)
au「W44T」 HFP ×(※2) -
ソフトバンクモバイル「911T」 HSP ×(※3) ×(※2) -
ソフトバンクモバイル「X02NK」 HFP ×(※2)
イー・モバイル「H11T」 HSP ×(※3) ×(※2) -
※1.ヘッドセット側からの操作は有線、もしくはHSPで接続可能なヘッドセットと組み合わせた場合のみ機能する(※誤解を招く可能性のある箇所がありましたので、脚注の一部を修正しました)
※2.端末側での操作は可能
※3.端末側での操作は可能、コールコントロールキーでの操作では、着信かヘッドセットの電源オフのみ

 マルチポイント接続使用時は、通話は先に使用を開始した方が優先され、他方にも着信があるとキャッチホンのようにイヤフォンから通知音が鳴る仕組み。残念ながらキャッチホンのように切り替えることはできないが、通話中の相手に断りを入れて通話を終えることで、新たな呼び出しにも一応は応答できる。

 マルチポイント接続で注意したいのはリダイヤルだ。ヘッドセット機器でのリダイヤル操作は「最後に通話に利用した電話からのリダイヤル」となり、複数使用していると、どちらが有効か判断しにくいことがある。そのため、リダイヤルは携帯電話で操作するほうが確実だろう。


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 Discovery 925の魅力はやはりデザインにある。奇抜すぎず、無骨すぎずというところが絶妙だ。

 もちろん機能も申し分ない。Bluetoothヘッドセットとしてはかなり高い機能を持ち、使い勝手もさまざまな配慮が随所にある。購入時はマルチポイント機能も(おそらくあえて)無効にされており、初回のペアリング作業も簡単。機能性重視のユーザーはもちろん、「初めてのBluetoothヘッドセット」として、デザイン重視で選んだとしても後悔しにくい製品といえる。

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