前機種よりはかなりマシ? ただ、画質が同クラスのケータイより劣るのは悲しい──「WILLCOM 03」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

» 2008年10月16日 19時24分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 では肝心の画質をチェックしていこう。

 その前にいくつか注意点を。WILLCOM 03で撮影した画像は「年月日-時刻.jpg」というルールのファイル名で保存される(つまり、デジカメの規格であるDCFには準拠していない)。もう1つ、生成する画像ファイルにはEXIF情報が付加されない。これは必ず備わっていなければならないものではないが、撮った写真をPCなどで管理したい場合はもちろん、日本の多くのケータイカメラがEXIF情報を付加することを考えるとちょっと残念な仕様だ。

 気を取り直して、いつもの黄色い象のすべり台から。

photo 黄色い象のすべり台 縦位置
photo 黄色い象のすべり台 横位置

 やや寒い感じの絵になったが、発色はまあまあだ。ただ、等倍に拡大して見るとディテールはかなりつぶれてしまっている。

photo あずまや

 ディテールの描写力は、このあずまやの写真を見るとよく分かる。前モデル「Advanced/W-ZERO3[es]」の作例と比べると画素数が上がった分、ディテールもそこそこ出るようになった。ただ、昨今のケータイカメラの絵としてはまだもう少しがんばってほしいなという印象だ。

photophoto あずまや 左:WILLCOM 03/右:Advanced/W-ZERO3[es](明るさ−2補正 撮影日:2007年7月29日)

 続いて人物を撮ってみる。

photo 縦位置:オート
photo 横位置:人物モード

 この作例は顔色の違いに注目したい。オートでは白い服の白色にひっぱられてややアンダー気味となり、不健康そうな顔色になってしまった。一方、人物モードにすると顔に赤みが差してかなりましになった。ただしダイナミックレンジやディテールの表現という点では、全体に色がくすんでしまう傾向。やはり、いまどきのケータイカメラとしてはいい方ではない。

photo 池の白鳥

 こちらは池の白鳥。こちらもやはり色がくすんでしまった。

 続いてマクロを試す。

photophoto 屋外 マクロ撮影

 1枚目の作例は背景の暗さにひっぱられたせいか、花びらが思いきり白飛びしてしまった。これではあんまりなので、角度を変えて撮り直したのが2枚目。AF+接写モードのおかげで、近距離でもピントはしっかり合う。

 動画は320×240ピクセルのWMV形式で記録できる。圧縮形式はWindows Media 9でフレームレートはかなり低い。かなり明るい屋外で撮ってもカクカク表示になった。

Get Macromedia FLASH PLAYER WILLCOM 03のカメラで撮影した動画サンプル。生データはこちら(WMV 約750kバイト)から。

(このムービーをご利用いただくにはFLASHプラグイン(バージョン8以上)が必要です。ムービーはこちらからでも参照できます)

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