日本語入力は、ソフトウェアテンキーを画面上で操作する「キー入力」スタイルか、ペン操作で文字を入力する「手書き入力」スタイルが選べる。手書き入力は正方形のマスに文字を1文字づつ手書き入力する“BOXモード”とやや広い入力窓に連続して文字を入力できる“Cont.モード”、画面内の適当な場所に手書き入力できる“スクリーンモード”の計3スタイルを用意する。
キー入力スタイルは、よくあるケータイでダイヤルキーでかな入力する場合と大きくは変わらない。画面内にダイヤルキーと文字列操作系(改行など)アイコン、予測候補窓などが占めるので、本文表示スペースが少し狭いと思うものの、よほど長文のメールを書くような場合でなければそれほど困ることはない。
一方、手書き入力スタイルの使い勝手が意外によかったのが驚いた。認識させる文字は基本的にひらがなか、カタカナ。そのあとの変換や予測候補選択、確定という流れはキー入力スタイルと同じ。例えばキー入力スタイルは、「あ」の入力は1回のタッチですむが、「お」だと5回タッチしなければならず、入力する文字ごとに入力時間が異なることになる。この点で、“きちんと文字が認識されたならば”という条件はあるが、多くのユーザーが快適に日本語を入力できる能力を秘めたスタイルかもしれない。
デメリットもある。手書き入力スタイルは、スタイラスペンか相応の先端が細いもので入力する必要がある。930SC OMNIAは伸縮式でストラップホールに保持しておけるスタイラスペンが付属するので、こちらを携帯すればいいとはいえるが、本体に何かがぶら下がっているのはじゃまと思う人もいる。この点、キー入力スタイルは大きめのソフトウェアテンキーで表示されるので指でも操作しやすい。
なお、メール本文入力などの文字入力においては横向き画面がないようで、本体を横向きに構えても画面はそのまま。横向き画面であればソフトウェアQWERTYキーボードもタッチ操作しやすくなるが、この手の機能は備えていないという。
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