930SC OMNIAは、Yahoo!ケータイやS!メール(MMS)にも対応。一般的なソフトバンク携帯と同じようにYahoo!ケータイ向けの携帯サイトの閲覧や、(コンテンツプロバイダが対応機種とする場合は)着うたフルやコンテンツ購入なども行える。ちなみに料金プランや割引サービスなども一般ソフトバンク携帯と同じである。S!メールで、デコレメール(HTML装飾メール)も利用可能。複数のテンプレートをプリセットする。


メールメニューは、携帯メールを普通に使えるユーザーなら迷うこともないだろう。フォルダの作成や送信者や件名の文字列をなどで振り分け設定も行える。ソフトバンクモバイルのサービスであるデコレメールにも対応。テンプレートも多数プリセットするワイドVGAの3.3インチディスプレイと最大7.2Mbps(対応エリアの場合)で高速に通信できることを生かし、PCサイトブラウザの利用もかなり快適だ。本体の向きに応じて画面の向きも自動で切り替わり、指でなぞる操作でスクロール、指を止めてサイト全体の縮小図確認といった操作が可能。サイト内文字列のコピーも行える。
PCサイトブラウザの利用で注意したいのはパケット料金。かなり快適にPCサイトが閲覧できるので「パケットし放題」の加入は必須と思われる。なおパケットし放題は、携帯Webとメール(SMS/MMS)のみの場合の上限額は4410円(1029円から4410円)だが、PCサイトブラウザ(PCメール含む)を利用した場合は上限5985円(1029円〜5985円)にやや上がる。

Yahoo!ケータイのトップページは、930SC OMNIAも含めた各種タッチパネルケータイのタッチ操作に最適化したタッチパネルケータイ用ページとなるようだ(開発中のため、この画面からデザインは変更される可能性はある)。表示文字にぎざぎざはなく、ほどほどきれいだ。ちなみにタブブラウザでもある。PC版サイトにも切り替えられる
PCサイトもかなり快適に表示できる(左)。横向きに構えると自動的に画面表示も横向きになる(右)。指で画面をなぞるとスクロール、適当なリンクをタップするとそのページへアクセスできる。なお、感圧式タッチパネルは指でもペンでも操作できるのはいいが、微妙な操作が少し難しい。スクロールしようと優しく指でなぞるだけだと“触れていない”とされ、無反応。今度は強めに触れると、その付近のリンクをタップしたとみなされ、別のページへアクセスしてしまう──。みたいなことが何度かあった。静電容量方式のiPhone 3Gのようになめらかにスクロールさせるには多少のコツが必要だ
タップを少しの間持続すると、サイト全体の縮小図を確認しながらスクロールできる(左)。Webサイトの文字列コピーも可能。始点と終点をそれぞれ指定してコピーする、よくあるケータイの文字列コピーと同じやり方だ|
| |
|
|
Yahoo!ケータイも普通に利用できる。なお、OMNIAなど冬モデルのタッチパネルケータイで使いやすくするタッチパネル端末用Y!トップページを設けるようだ。今回のデモサイトは、指では少し操作しにくかった(スタイラスペン操作であればかなり快適)
(このムービーをご利用いただくにはFLASHプラグイン(バージョン8以上)が必要です。ムービーはこちらからでも参照できます) |
|
| |
|
|
930SC OMNIAの「お絵かきアニメ」。写真に手書きメッセージやスタンプツールで描けるだけでなく、その行程をアニメーション化し、Flashアニメとして保存できる。保存したファイルはそのまま壁紙にしたり、メールに添付して送ることもできる
(このムービーをご利用いただくにはFLASHプラグイン(バージョン8以上)が必要です。ムービーはこちらからでも参照できます) |
930SC OMNIAは、S!アプリ(メガアプリ)やS!FeliCa(おサイフケータイ)、S!GPSナビなど、ユーザーニーズが高い、いくつかのサービスに残念ながら対応しない。ハイエンドケータイとして購入を検討するユーザーにとって、これら機能の有無を許せるか否かは1つの分かれ道になりそうだ。また、OSがWindows Mobileでないので海外版OMNIAよりさくさく快適に動作している気はする。その代わりに、より高度なカスタマイズ性やソフトウェアインストールの自由度、マルチタスク環境などはなくなった。
ただ、930SC OMNIAは紛れもなく“ケータイ”だった。直感的に容易に使えるUIや日本語入力環境、ハイスペックな基本仕様とともに、ワンセグやミュージックプレーヤー、Bluetooth、赤外線通信(IrDA)、世界対応ケータイ(GSM/W-CDMA国際ローミング)、3Gハイスピード(最大7.2Mbps HSDPA)、デコレメール、S!ミュージックコネクト、着うたフル、S!情報チャンネル、S!速報ニュース、TVコール(テレビ電話)、S!電話帳バックアップなどに対応する。
特に、「S!」が付くソフトバンクモバイルのキャリアサービスにも多く対応するほど日本オリジナルの仕様に仕上げてきたことに、Samsung電子の日本市場にかける意気込みのようなものが強く感じられる。
| 機種名 | 930SC OMNIA |
|---|---|
| サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約58.1×115.2×13ミリ |
| 重さ | 約127グラム |
| 連続通話時間 | W-CDMA:約250分、GSM(900M/1800M/1900MHz):350分 |
| 連続待受時間 | W-CDMA:約400時間、GSM:約450時間 |
| ワンセグ連速視聴時間 | 約180分 |
| カメラ | メイン:有効515万画素CMOS、顔認識AF、手ブレ補正、サブ:11万画素CMOS |
| 外部メモリ | microSD(microSDHC対応) |
| 内蔵メモリ | 8Gバイト |
| メール保存件数 | 受信:SMS/S!メール 最大1000件(最大5Mバイト)、SMS/S!メール 送信:最大500件(最大3Mバイト) |
| メインディスプレイ | 約3.3インチ ワイドVGA(480×800ピクセル)タッチパネル液晶 最大26万色 |
| サブディスプレイ | ─ |
| ボディカラー | ブラック、ホワイト、レッド |
| ワンセグ | ○ |
| ミュージックプレーヤー | ○ |
| Bluetooth | ○ |
| 赤外線通信 | ○(IrDA) |
| シンプルモード | ─ |
| PCサイトブラウザ | ○ |
| 世界対応ケータイ(国際ローミング) | ○ |
| 3Gハイスピード(HSDPA) | ○(最大7.2Mbps通信対応) |
| デコレメール | ○ |
| S!ミュージックコネクト | ○ |
| 着うたフル | ○ |
| 電子コミック | ─ |
| S!アプリ(メガアプリ) | ─ |
| S!情報チャンネル | ○ |
| S!速報ニュース | ○ |
| S!タウン | ─ |
| S!ともだち状況 | ○ |
| S!一斉トーク | ─ |
| TVコール | ○ |
| S!FeliCa(おサイフケータイ) | ─ |
| S!GPSナビ | ─ |
| S!おなじみ操作 | ─ |
| S!電話帳バックアップ | ○ |
| ちかチャット | ─ |
| ちかゲーム | ─ |
| PCメール | ─ |
| ダブルナンバー | ─ |
| 着デコ | ─ |
| モバイルウィジェット | ── |
| 発売 | 2008年11月下旬予定 |
そのほか、各端末情報が一望できる“機種別記事一覧”が新登場〜いますぐパワーアップした携帯データBOXをチェック!
携帯データBOXは、ITmediaモバイルトップページのメニューバー右側からもアクセスできます。
日本版OMNIAはワンセグ搭載の日本オリジナル、8Gバイトメモリ+5Mカメラも搭載──「930SC OMNIA」
ソフトバンクモバイル、2008年冬モデル16機種発表――3.8インチスライドAQUOSや8M CCDカメラ搭載、日本版「OMNIA」、初のカシオ端末など
Samsung「OMNIA」ファーストインプレッション
特徴的なタッチUI「TouchWiz」の操作性を検証
OMNIAとiPhone 3G、どこが似ていて何が違うのか
では、“日本版OMNIA”はどうなる?
Samsung電子のタッチパネル携帯「OMNIA」、ソフトバンクモバイルから年内発売か
海外携帯メーカーが話す「日本市場の難しさ」──Samsung電子に聞く、OMNIAの「日本発売と日本戦略」
CommunicAsia 2008:「iPhone」とはターゲットも開発思想も異なる――Samsungの「OMNIA」が生まれるまで
CommunicAsia 2008:“すべてを搭載する”Windows Mobileスマートフォン──Samsung電子の「OMNIA」登場Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.