特徴的なQWERTYキーボードは、10列×4段の仕様で両手の親指打ちで文字を入力できる。従来の機種より幅が狭くなったので少し窮屈な印象を受けたが、キートップが盛り上がったドームキーを採用し、比較的軽いキータッチにしたことで打ち間違いが少なくなるように工夫され、いざ使用してみるとなかなか快適に文字を入力できる。数字は最下段左端の[文字]キーを押しながら入力するが、電話番号の入力時はこの[文字]キーを使わずに数字を直接入力できるようにする工夫もある。
日本語入力はフレーズ予測や次文節予測を備える。このため、PCのキー入力に慣れているユーザーであればかなり効率よく文章入力が行える。入力候補はオーバーラップウインドウに表示されるが動作は機敏で、読み入力に対して候補表示がワンテンポ遅れるといったこともなかった。
QWERTYキーの上部には十字キーと発話、終話キー、2つのソフトキーに加え、4つのショートカットキーを備え、利用頻度の高い機能を素早く呼び出せる。キー割り当てのカスタマイズも可能で、ホームキー以外は長押しに別の機能を割り当てられる(ホームキーの長押しはタスク一覧表示となる)。
OSはSymibian OS/S60 3rd Editionの日本語版。発表会のデモ端末はまだドコモ向けカスタマイズ箇所が完全に施されていない本製品版でないものだったが、国内ではドコモのFOMAカードのみが利用可能で、iモードやiモードメールには対応しないようだ。メールはSMS/MMS/POP3/IMAPやExchange Serverに対応するが、このうちMMSは国内では利用できないことになる。ただ、まだ詳細は決まっていないものの、moperaUを利用することでEメールの自動受信や受信通知機能をサポートする予定で、ネットワークサービスの留守番電話などもより使いやすくなるようドコモ向けにソフトウェアを改良する予定とのことである。
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