筆者が住む香港では、携帯電話は通信事業者と契約せずとも単体で自由に購入できる。SIMカードと端末本体の関係は完全分離であり、もちろん端末にはSIMロックはかかっていない。そのため、街のコンビニエンスストアなどでも購入できるほどだ。
そして、新品のみならず中古品の売買も盛んで種類も豊富。ケータイ好きにはたまらない都市、それが香港である。そんな筆者は気がつけば、2008年の1年間だけで100台以上の端末を買ってしまっていた。海外にはどんな機種があるか、そしてどのように購入し、どう楽しんでいるのか。この企画で、筆者が購入した端末の中から”これぞ”というものを毎月紹介していく。
第1回目は2008年末(11月末)に買ったものの中でも特にお気に入りの1台、「Nokia 5800 XpressMusic」(以下、5800XM)を紹介しよう。
5800XMはタッチパネルを搭載し、HSDPAや無線LANにも対応する音楽ケータイ兼スマートフォン。Nokiaは数年前にもタッチパネル端末を発売したことがあったが、その後はなぜかかたくなに“非タッチ”路線を貫いていた。そのNokiaが再び投入するタッチパネル端末ということで、5800XMは各国で大きな話題になっている。
香港での発売は2008年11月29日。発売日の深夜0時に先行販売が行われたほどなので、Nokiaの本気度とユーザーニーズの高さが伺えるといえよう。発売日当日の筆者は、残念ながら海外出張だったために深夜イベントには参加できなかったが、29日の夕方になんとか帰国。空港から大きなスーツケースを引きずってNokiaストアに直行した。店内ではもう、買う人、買った人でいずれも“頭の中は5800XM”しかない人でいっぱいだった。
5800XMには付属品がたくさん入っている。中でも折りたたみ式の卓上スタンドとギターのピックの形をしたスタイラスが面白い。標準的なスタイラスペンもあるが、それとは別にこんな遊び心にあふれたスタイラスも付属する。卓上スタンドはよくある写真立てのような形状でほどよく小型。ストラップで本体に装着しておける。ふと付属品からも楽しさが伝わってくるあたりも、なんともいえない購入満足感が得られた理由の1つだ。
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