ソフトバンクは2月5日、2009年3月期第3四半期の決算を発表した。連結売上高は前年同期比3.7%減の1兆9822億円、営業利益が前年同期比5.6%増の2746億円で最高益を更新し、減収増益となった。
移動体通信事業(ソフトバンクモバイル)については、売上高が前年同期比5.7%減の1兆1508億円、営業利益も前年同期比8.8%減の1349億円と前期に続いて減収減益となった。端末の販売台数減少により売上は減収したが、契約者数の増加と割引一巡により、通信料収入は増加した。
同社の第3四半期の移動体通信事業については、20カ月連続で純増契約数トップを達成。契約数が前期末から141万件増加し、2008年12月末現在の契約数は1999万契約となった。音声ARPUは2300円と、前年第4四半期から410円、直前四半期から160円減少。データARPUは1790円となり、前年第4四半期から190円増加、直前四半期から80円増加した。総合ARPUは4090円で、前年第4四半期から220円、直前四半期から80円減少している。解約率は前年同期比で0.28ポイント改善され0.91%に低下、また買い換え率も前年同期比0.26ポイント下がって1.67%となった。なお、3G回線の比率は86.2%となり、前期末から10.6ポイント上昇した。
またソフトバンクは同日、第3四半期の業績動向を踏まえ、2008年10月に公表した2008年度の業績予想の上方修正を行なった。
連結営業利益については当初予想のままだが、連結営業キャッシュフロー(CF)については移動体通信事業における運転資本の改善などにより、前回予想の4200億円から最大100億円の上昇を見込み、4200億円〜4300億円と予想。また、連結投資CFについては設備投資の効率化により、前回予想の2800億円から最大100億円の改善を予想し、2800億円〜2700億円へと修正。連結フリーCF予想については100億円のプラスとなり、1500億円となった。
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