元カプコン稲船敬二さんがGREE向けソーシャルゲーム 「クリエイター魂くすぐられる」と武者震い

» 2011年07月22日 18時58分 公開
[宮本真希,ITmedia]
画像 左からグリー小竹讃久執行役員、稲船敬二さん、インデックスの小川善美社長

 ゲームクリエイター稲船敬二さんがプロデュースする初のスマートフォン向けソーシャルゲームアプリ「Dr★モモの島」(仮)が今秋SNS「GREE」で登場する。元カプコン常務取締役で、「ロックマン」や「鬼武者」といった人気ゲームを世に送り出してきた稲船さんは「ソーシャルゲームでコケたよねと言われるのは怖いが、やらずに成功を逃すことのほうがもっと怖い。勇気をもってソーシャルゲームに挑戦する」と意気込む。

 Dr★モモの島は、可愛いものが大好きなマッドサイエンティストの少女「Dr★モモ」が世界一の「カワイーモン」を創りだすため、さまざまな動物を採取・合体させていくという内容。稲船さんが昨年カプコンを離れた後に設立した新会社comceptが企画・開発し、comcept、グリー、インデックスの3社で提供する。グリーが持つプラットフォームの強みと、インデックスが持つソーシャルゲームの開発・運用ノウハウを組み合わせ、世界で展開していく計画だ。

ソーシャルゲームに「クリエイター魂をくすぐられる」

 稲船さんは長年コンソールゲームの世界で経験を積んできた。その上で、「ゲームというものを自分なりに理解したつもりだったが、ここ数年グリーがすごいパワーでソーシャルゲームで世間を騒がせていて、注目せざるを得ない状況になっている」と分析する。「当然ながら僕もやっていかなければならないということで、ソーシャルゲームの企画を考えていた」ところ、インデックスの小川善美社長から提案を受け、今回の取り組みがスタートしたという。

 「GREEは1億人という会員がいて、年齢層も広いから、“やってやるぞ”という思いになる。ソーシャルゲームは基本無料だから、面白くないゲームは相手にされない。そういうところはやりがいを感じるというか、『俺は面白いものが作れるんだ』っていうゲームクリエイター魂をくすぐられる」と、稲船さん。まるで武者震いを押さえようとする侍のようにも見える。

 稲船さんはソーシャルゲームの良さとして、専用ハードのいらない手軽さやプレイヤー同士のゆるいつながり、バイラル性を挙げる一方、コンソールゲームと比べるとキャラクターやストーリー設定の魅力、エンターテイメント性が薄いと指摘する。さらに両者の「1番大きな違い」は「操作感」とコメント。「タッチスクリーンでどう遊ばせるかが全く完成されてない。操作感や体感性を高めていくとより良いソーシャルゲームになるんじゃないか」と語る。


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 Dr★モモの島では、従来のソーシャルゲームの良さに、コンソールゲームが持つエンターテイメント性やストーリー設定の魅力などをプラスすることで、「新しいソーシャルゲームに挑みたい」という。Dr★モモの島に続く、第2弾、第3弾の開発も決まっている。ただし、それらの内容を「詳しく言ってしまうと『どうせこんなゲームでしょ』とイメージが付いてしまってネットで叩かれちゃうので」と笑い、詳細は明かさなかった。

 Dr★モモの島はアイテム課金型のゲームで基本は無料。3社での売り上げの配分は非公開だが、第3弾までのゲームをあわせて月収1億円を目指している。

画像 今後については「ソーシャルゲームだけやっていくのかと思われるかもだが、コンソールゲームをやらないということじゃない」とコメント

 「ぼくは勇気がある人なので自分の成功にしがみつかない。成功にしがみついて(同じものを作って)いると人間が大きくならないじゃないですか。ソーシャルゲームでコケたよねと言われるのは怖いが、やらずに成功を逃すことのほうがもっと怖い。宝くじは買わないと当たらない。『俺も買っときゃよかった』って言う人が嫌いなんですよ。ソーシャルゲームにチャレンジして、大手ゲームメーカーではできなかったことをやっていく」

 携帯電話やスマートフォンでプレイするソーシャルゲームは、コンソールゲームに比べて開発上の技術的制約が大きいという側面があるが、「過去にファミコンという技術的制約のなかでやってきた経験があるので、それを思い出せばいいだけ。そこ(制約)に合わせてゲームを考えればいいだけ」と気にしていない。ただし「ソーシャルゲームはコントローラーを与えられていないから、そこから考えないといけないのは難しいかな」と話していた。

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