「AQUOS PHONE SERIE SHL21」は、auがサービスを開始した下り最大75Mbpsの高速通信「4G LTE」に対応するシャープ製のAndroid端末。OSにはAndroid4.0を採用する。ボディカラーはクリアブルー、ブリリアントピンク、マットブラックの3色。発売は11月2日を予定している。
ディスプレイは4.7インチHD(1280×720ピクセル)で、前モデル「ISW16SH」から0.1インチ拡大。従来よりも明るい表示と省電力を両立した新開発の「S-CGSilicon液晶システム」を採用した。同システムでは、液晶にメモリを搭載することでさらなる省電力化を実現。静止画を表示する際にメモリで画像を保持し、CPUが行う画像の書き換え回数を減らすことで消費電力を減らしている。
NTTドコモの「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」に採用されるIGZO液晶を搭載しなかったのは、「発売時期の優先」と「フィーチャーフォンからスマホに乗り換える層(ハイスペックにこだわらない層)もターゲットユーザーと想定しているため」(説明員)とのことだ。
ボディには通話音声用のスピーカーを搭載していないのもポイント。これは、画面のどこに耳をあてても音声が聞こえる「ダイレクトウェーブレシーバー」を採用したためで、周囲が騒がしい場所でも音が聞き取りやすいという利点があるほか、物理的な穴がなくなることでデザイン性も向上した。

ディスプレイ上部に受話用スピーカーがなく、全面が1枚の板のように見える(写真=左)。発表会では「ダイレクトウェーブレシーバー」を体験できた。ディスプレイのどこに耳をあてても音声が聞こえるのが新鮮(写真=右)カメラには、約1312万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載した。auの今季モデルとしては唯一、ブレを検知するとカメラモジュール内部のレンズが動いて調整する光学式の手ブレ補正に対応し、暗いシーンやズーム使用時など、ブレやすい状況でもブレの少ない写真を撮影できる。また、動画撮影時に2つのマイクを使ってステレオ録音しながら録画する機能も備える。
約124万画素のインカメラも搭載しており、こちらも裏面照射型のCMOSセンサーを採用。暗い場所でも明るい画質で自分撮りができる。また、身だしなみをチェックできる独自機能「手鏡モード」にも対応した。


カメラアプリの静止画撮影時のインタフェース(写真=左)。「シーン設定」は、シーン自動検出、標準、人物、夜景+人物、風景(自然)、夜景、料理、テキスト、銀残し、セピア、モノクロを選択可能(写真=中央)。「撮影モード」では連撮、魚眼カメラ、ミニチュアライズカメラ、手鏡などを選択できる(写真=右)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.