2月下旬にNTTドコモから発売予定のNECカシオモバイルコミュニケーションズ製スマートフォン「MEDIAS X N-04E」は、冬モデル「Disney Mobile on docomo N-03E」をベースに新機能を追加したモデル。2012年夏に登場した「MEDIAS X N-07D」の後継機と位置づけられ、主なユーザー層は20〜30代の男性を想定している。端末代金が割り引かれる「月々サポート」などの各種割引料金を差し引いた予想実質価格は2万円台後半。
スペックはN-03Eとほぼ同等で、1.5GHz駆動のクアッドコアCPUであるSnapdragon APQ8064、裏面照射CMOSセンサーを採用した1310万画素カメラを搭載。ディスプレイには約4.7インチのHD(720×1280ドット)有機ELを採用し、表示するシーンに応じて彩度などを自動補正する映像高画質化の機能を備えた。また、ディスプレイ表面に特殊コーティングを施しているため指紋がつきにくく、指ざわりもなめらかで、軽快にタッチ操作できる。
通信面ではドコモのLTEサービス「Xi」に対応し、下り最大100Mbps/上り最大37.5Mbpsの高速通信が可能だ。Xiの対応周波数帯域は2GHz/1.5GHz帯で、800MHz帯は非対応サポートしていない。なお同社の春モデルでは「MEDIAS W N-05E」も800MHz帯が非対応だ。Wi-Fiテザリングは最大10台まで接続でき、さらにUSB接続で1台のテザリングが行える。
N-03Eとの違いは、OSにAndroid 4.1を採用している点と「おくだけ充電」に対応した点。おくだけ充電のワイヤレスチャージャーは平置きのほか、同梱の専用スタンドにセットすることで通常の充電スタンドのようにも利用でき、見やすい角度で動画やWebを楽しめる。ワイヤレスチャージャーに置くと画面表示が横向きになる「おくだけ充電メニュー」も用意した。ただし、旧モデルであるN-07Dが対応していた急速充電には非対応となっている。また、N-03Eでは非対応(外付けアダプターで対応)だったmicroSDスロットも備えた。最大で32GバイトまでのmicroSDHCが利用できる。
国内向け機能としては、ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイにフル対応し、IPX5/8の防水性能とIP5Xの防塵性能も備える。ワンセグではN-03Eでは非対応だった番組録画が可能になった。モバイルキャスト放送の「NOTTV」に対応するなど、NFCを除けば“全部入り”を実現している。おくだけ充電に対応したためか、ボディの厚さは約10.4ミリで、薄型ボディを特徴とするMEDIASシリーズの従来機種と比べてやや分厚い印象を受ける。
注目の機能は「ブルーライトカットモード」。このモードをオンにすると、ディスプレイが発する目の疲労や老化を引き起こす原因となるブルーライトを30%低減できる。ブースの説明員によると、ブルーライトをカットするメガネのように青色光を遮断するのではなく、ディスプレイが青色の発色を抑えて画面を表示するモードだという。そのため、ブルーライトカットモードをオンにすると、画面はやや黄色がかった色合いになる。モードのオン/オフは端末の設定メニューのほか、通知センターからも行えるため、素早い切り替えが可能だ。
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