NTTドコモが4月の発売を予定しているLGエレクトロニクス製の「Optimus G Pro L-04E」は、2012年の秋モデルとして発売された「Optimus G L-01E」の上位機種。ディスプレイは5インチフルHDに拡大され、プロセッサーは1.7GHz駆動のクアッドコアCPUのSnapdragon S4 Proを搭載、OSもAndroid 4.1を採用するなどスペックが引き上げられている。
通信面ではドコモのLTEサービス「Xi」に対応し、下り最大100Mbpsの高速通信が可能。NOTTVやワンセグ、赤外線通信にも対応し、おサイフケータイはFeliCaとNFCの双方をサポートする。
ディスプレイは「G2 Touch Hybrid」と呼ばれるLGの次世代技術が採用された。これは液晶パネルの上にあるカバーガラスとタッチセンサーを一体化させるもので、ディスプレイのさらなる薄型化を実現。従来端末にあった画面の奥行き感がなくなり、表面のガラスに直接画面が表示されているように見える。そのため、タッチパネルに触れる指先と表示カ所のズレもすくなくなり、操作性も高まったという。
また容量3000mAhという巨大バッテリーを搭載したこともOptimus G Proの大きな特徴だ。秋冬モデルで2000mAh台のバッテリーを搭載するモデルが一挙に増えたが、Optimus G Proはそれらを上回る数値。気になる連続待受時間や連続通話時間はまだ未定だが、説明員によると「まだ開発段階だが、当然Optimus G(L-01E)の待受時間を上回るのは確実。発売に向け、どれくらい伸ばせるかを調整している」という。ちなみにL-01Eの連続待受時間はLTE接続時で約320時間となっている。
Optimus G Proのサイズは、約70(幅)×約139(高さ)×10(厚さ:最厚部10.1)ミリ。Optimus Gは約69(幅)×約137(高さ)×9.6(厚さ:最厚部10.3)ミリだったため、幅で約1ミリ、高さで約2ミリ大きくなった。全体的な厚さも0.4ミリほど増えている。大型化のためか、ボディは従来のスクエアなフォルムから、角を丸めて手のひらへのフィット感を高めたラウンドフォルムに変更されている。
ボディサイズが拡大すると片手操作がしにくくなるが、Optimus G Proはキーやボタンのレイアウトを変更して対策している。例えばOptimus Gのホームキーはセンサー式でディスプレイが消灯していると触れても反応しなかったが、Optimus G Proのホームボタンは物理式になり、消灯したディスプレイを点灯できるようになった。またOptimus Gの電源キーは端末上面の右側にあり片手では押しにくい位置だったが、Optimus G Proでは端末左側面に移っている。これは「部品を端末上部に集めるレイアウトを採用したため」(説明員)とのことだが、結果として片手で持ったときに電源キーに親指や人差し指が届くようになった。
Optimus G Proはおサイフケータイ(FeliCa)とNFCに対応しており、NFCはTypeA/B方式をサポートする。NFCを使った機能でユニークなのが、付属のNFCタグを読み取ることでWi-FiやGPS、Bluetoothのオン/オフといった端末設定を切り替えられる「LG Tag+」機能。オフィスや車の中など、ロケーションに合わせた設定の切り替えをタグシールで行える。NFCを搭載した海外向けのLG製スマホではおなじみの機能で、日本向けではKDDIの「Optimus G LGL21」にも搭載されている。
そんなOptimus G Proで気になるのが、防水に対応していない点だ。説明員によると「ハイスペックモデルを志向するユーザーは、防水よりもバッテリー容量を重視する傾向にある」とのことで、かつてない大容量バッテリーの搭載に力を入れたため、防水は見送り――ということだろうか。前モデルのOptimus Gはキャップレス防水に対応しているし、ほかの5インチフルHDディスプレイを搭載するライバル機種は防水仕様なだけに、ちょっと残念でもある。
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