「Ascend P2」は「世界最速スマートフォン」――Huawei担当者語るMobile World Congress 2013

» 2013年02月25日 18時31分 公開
[小山安博,ITmedia]

 Huaweiは、Mobile World Congress 2013開幕前日の2月24日(現地時間)に、スペインのバルセロナでプレスイベントを開催し、「世界最速」をうたうスマートフォン「Ascend P2」を発表した。LTE Category4による下り最大150Mbpsの通信に対応するなど、最新技術を盛り込んでいる。

photophoto 「Ascend P2」

 グローバルでは2013年第2四半期に発売する予定。欧州では399ユーロで発売する。日本での発売も明言されたが、実は、イー・アクセス(イー・モバイル)が2月21日に発表した「STREAM X(GL07S)」のベース端末は同モデルだという。日本向けの独自機能として、おサイフケータイに対応する一部仕様がカスタマイズされている。なお、STREAM XはAscend P2同様にCategory4に対応しているが、「EMOBILE LTE」の現状の上限に合わせて下り通信速度が最大75Mbpsとなっている。

photophoto 本体側面
photophoto 本体上部と底部
photophoto UIは独自のUniHome。画面遷移は本をめくるようなアニメーション
photophoto UIは日本語化に対応。RAMは1GB、ROMは16GBとある

 説明に立った同社コンシューマービジネス部門CEOのリチャード・ユ氏(Richard Yu)は、まず2012年の同社のビジネスが順調であった点をアピール。売上は75億ドルに達し、出荷台数は対前年比で60%増となる3200万台超を記録した。ユ氏は、同社がスマートフォンの世界シェアで第3位に入ったことを紹介し、急速な成長を遂げていると強調する。

photophoto Ascend P2を紹介するRichard Yu氏(左)。2012年は順調なセールスを記録した

 好調を牽引した端末の1つとしてユ氏は、「Ascend P1」を挙げる。2012年に発表し、世界40カ国以上で販売した、同社初のハイエンドスマートフォンだ。今回のP2は、その後継機種となる。

photo 世界40カ国以上で販売されたAscend P1

 新モデルは、1.5GHz駆動のクアッドコアHuawei K3V2プロセッサを搭載。LTE Category4に「世界で初めて」(ユ氏)対応し、下り最大150Mbpsの通信をサポートする。Yu氏は、「iPhone 5」や「GALAXY S III」がCategory3(下り最大100Mbps)までしか対応していないことを指摘し、P2のスピードをアピール。「世界最速のスマートフォン」(ユ氏)だと主張した。

photo 端末がサポートする下り最大速度の比較。Category4の通信サービスが提供されている環境であれば、高速な通信が期待できる

 無線部分の性能向上も図られており、対応する周波数帯のいずれでも、iPhone 5などと比べて感度が良くなっているという。また、「Swift Sharing」と呼ばれる通信速度向上技術を使うことで、無線LAN環境下での通信速度も改善。7MバイトのビデオファイルをSkyDriveにアップロードした場合の速度比較では、GALAXY S IIIが240kbpsだったのに対し、P2では2倍以上の520kbpsの速度が出たという。

photophoto 無線の性能も向上させ、感度が他社よりも高いとした(左)。無線LAN環境下での通信速度も向上している

 また、性能面だけでなくデザインにも注力しているとユ氏は話す。ボディは厚さは8.4ミリと薄型に仕上げた。狭額縁の画面に、底面から前面にかけて継ぎ目なくブラックカラーが続くデザインの「Infinity Edge Display」を採用する。

photophoto デザイン面の特徴である「Infinity Edge Display」
photophoto 細部の形状にもこだわった

 液晶とタッチパネルを一体化(In-cell方式)したHDディスプレイを採用し、パネル部の厚さを30%削減。ディスプレイサイズは4.7インチ、明るさは500カンデラ/平方メートル、上下左右170度の視野角、コントラスト比1000:1、NTSC比71%の色域、解像度は315ppi、といったスペックを備えている。従来モデルより豊かな色彩で、より鮮鋭な画面表示が可能になっているそうだ。

photophoto 性能向上が図られたディスプレイ。画質もより良くなっているという

 なお、P2は「Ascend D2」と同様に、パネル前面には第2世代のGorilla Glassを採用。さらに手袋をつけた状態でもタッチパネルを操作できる「Magic Touch」技術を搭載している。

photo 手袋でも操作できるMagic Touchをデモするユ氏

 カメラは13Mピクセルの裏面照射型CMOSセンサー「BSI 3」を搭載。静止画・動画でHDR撮影が可能だ。ユ氏によれば、2倍のデジタルズームでも画質劣化が少ないという。画像閲覧用のギャラリーでは顔検出機能を搭載し、顔が検出された人に画像を素早く送信できる。また、本体側面にカメラボタンを搭載しており、これをダブルクリックするとカメラが起動してすぐに写真が撮れる。

photophoto カメラ性能も強化している
photophoto 静止画と動画でHDR撮影が可能(左)。顔検出機能を搭載したギャラリー

 バッテリー容量は2420mAh。無線通信を最適化する「QPC(Quick Power Control)」「ADRX(Automated Discontinuous Reception)」という2つの技術を盛り込み、GALAXY S IIIと比べてトータルで30%の省電力化を実現したという。また最大2Aの充電に対応したことで、充電時間も25%削減した。

photophoto バッテリ容量は2420mAh(左)。QPC、ADRXという2つの技術で省エネを図っている
photophoto QPC(左)とADRX

 そのほか、UI部分としては「UniHome」を搭載し、テーママネージャーによる画面のカスタマイズ機能、多彩な電話管理機能、「Cloud+」によるストレージ、バックアップ、端末探索機能なども提供される。また、スマートフォン、タブレット、テレビで画面を同期する「AirSharing」もサポートする。

photophoto UniHomeとテーママネージャー
photophoto アプリの権限(パーミッション)やスタートアップアプリ、データ通信量、電力消費などが確認できる電話管理機能を搭載(左)。「Cloud+」による各種サービスも提供される
photophoto 各種端末で画面を共有する「AirSharing」(左)。選択した単語を認識し、翻訳やWikipedia検索などがすぐに実行できる「Smart Reading」機能

 会見では、スペインのキャリアであるOrangeと協業することが明らかになったほか、同社のスローガンとして「Make it possible」が繰り返し強調された。価格帯やスペックとしてはミドルクラスだが、「世界最速」などのアピールで、グローバルでの販売を強化していく意向だ。

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