海外用Wi-Fiルーターをレンタルする、もう1つの(実に細かい)理由ふぉーんなハナシ

» 2013年04月01日 21時16分 公開
[平賀洋一ITmedia]
photo “イモトのWiFi”でMobile World Congress 2013取材に挑む

 かれこれ1カ月以上前の出来事になってしまったMobile World Congress 2013。ITmedia Mobile取材陣(若干1名)は、“海外行くならイモトのWiFi”でおなじみ、エクスコムグローバルが運営するグローバルデータのモバイルWi-Fiルーターを手に現地取材に赴いた。

 LTEやWiMAXが普及している日・米・韓と異なり、ヨーロッパはまだまだ3G(と2G)がメイン。スペイン用として貸し出されたZTE製のルーター「MF60」はHSPDA対応端末で、仕様上の通信速度は下り最大21.6Mbps/上り5.76Mbps、現地の通信事業者はTelefonica Movistarを使うタイプだ。

 さっそくMWC2013会場付近でスマホのテザリング速度を測ってみた。使ったスマホはドコモの「Optimus G L-01E」だ。当然ながらWi-Fiをオンにし、念のため設定メニュー内の「データ通信を有効にする」と「データローミング」の項目をオフにした。SSIDやパスワードは端末正面にでかでかと貼り付けられているので、実に分かりやすい。

 連続で3回行ったテストの結果は、1回目が下り3.03Mbps/上り1.65Mbps(PING値1154ms)、2回目は下り2.35Mbps/上り0.66Mbps/(同2041ms)、3回目が下り1.56Mbps/上り1.64Mbps(同2041ms)という内容。PING値の大きさ(遅さ)が気になるが、正直なところもっと遅いと思っていたので期待以上の結果だった。これくらい出ていれば、ノートPCからネット接続する場合でもさほど不便を感じない。YouTubeやUstreamなどの動画・音楽配信系アプリを使うのでなければ十分な速度だろう。

photophotophoto MWC2013会場前での測定結果。当初の予想より優秀だった

 さて、バルセロナは地下鉄やバスによる交通網が発達しており、古くからの観光地ということもあってスマホ向けのガイドアプリや乗換案内アプリが豊富にある。路線の乗り換えや所要時間の確認には、日本と同様にスマホアプリが大変役立った。地下鉄の駅構内も割とエリア化されていて、“乗り換えアプリが圏外で使えない”ということもまずなかった。

 ただ、地下では通信速度がさすがに落ち込む(500kbps〜1Mbps程度)ため、SNSやメール、ちょっとしたWeb検索、あるいは某巨大掲示板の閲覧などテキスト中心の使い方が無難。また地下鉄の駅間部分はほとんど圏外になってしまった。たまに2Gで接続することもあるが、テザリングに関しては実用的な速度とは言えない。

 グローバルデータのスペイン用モバイルWi-Fiルーターは、レンタル料金が1日1280円。このほか端末を空港や自宅で受け取る際の手数料として1台525円がかかるが、合計しても通信キャリアが提供する海外ローミング時のパケット定額料金よりはるかに安いのがありがたい。浮いた差額で予備バッテリーの追加レンタルや、端末の盗難や紛失に備える保証オプションなどを付ければ、さらに安心・快適に海外でスマホやPCを活用できるだろう。


 最後に非常に細かい点になるが、何度か海外用モバイルWi-Fiルーターをレンタルしてちょっと便利だな、と感じた点をご紹介したい。ルーターを借りると、渡航先の電源プラグにあった変換アダプターやMicro USBの充電器も一緒に付いてくる。これはレンタルルーターだけでなくAndroidスマートフォンの充電にも使えるので、旅先でスマホを充電するときにも役立つ。

photophoto セットのポーチは、モバイルWi-Fiルーターと電源プラグの変換アダプター、Micro USB充電器、そしてエネループのバッテリーをらくらく収納できる(写真=左)。パスポートとの比較(写真=右)

 またルーターと充電器、プラグ変換アダプター、マニュアルは1つのポーチに入って貸し出されるのだが、これが意外と収納力が高い。決してオサレなポーチではないが、自分が持って行くほかのデバイスやケーブルもまとめておけるのでなかなか重宝する。キャリアの海外パケット定額料金よりも通信コストが安くすむというだけでなく、普段はかさばるアダプターやケーブル、ポーチもついでに借りられる――というのが、海外用Wi-Fiルーターのレンタルに隠された魅力ではないだろうか。

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