海外プリペイドSIM導入マニュアル──「香港LTE 2013年」編「LTEも1日300円でOK」な海外定額データ通信(2/3 ページ)

» 2013年07月31日 14時24分 公開
[山根康宏,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

SmarToneのプリペイドSIMサービスでLTEを使う

 端末を入手あとは、プリペイドSIMカード製品を購入する。まずはSmarToneのプリペイドSIMカード製品を街の店舗で購入するのがラクだろう。SmarToneのプリペイドSIMカードは48香港ドル(約605円)と80香港ドル(約1009円)の、初期チャージ額が異なる2タイプが存在する。一応、旧タイプの製品はLTEを利用できない場合もあるそうなので、購入時は「LTEを利用できるか」を念のため確認するとよい。今回購入したパッケージには、「LTE利用可能」というラベルがわざわざ張られていたのでひとまず安心である。

photophoto SmarToneのプリペイドSIMカード。LTE対応とラベルが張られていたので安心。SIMカードは標準/Microの両サイズに対応する。E589では標準サイズに切り取り、この向きに入れる。台紙の裏に電話番号が記載されている

 SmarToneのデータ料金は8香港ドル(約100円)/1時間の従量制で、1日の最大課金の上限が24香港ドル(約302円)である。すなわち、3時間以上利用すると、あとは当日の夜中0時まで定額の約300円が1日分のデータ通信料金という感じだ。このほかに管理費が2.5香港ドルかかる。48香港ドルのSIMカードを買うと、まず2.5香港ドル分が管理費として引かれるので、データ通信料金用として使えるのは45.5香港ドル分ということだ。2日以上滞在するなら、80香港ドルの製品を買うか、追加チャージをして使うことになる。

 SIMカードは標準サイズとMicroサイズの両用だ。購入したE589は標準サイズである。ちなみに、E589は本体の横にスロットインタイプのSIMカードスロットがある仕様だが、「Microサイズ→標準サイズに変更するアダプタ」を使うとほぼ引っかかって取れなくなってしまうスロットである。“よく知っている人”ほど気を付けてほしい。

 E589に購入したSIMカードを入れ、電源を入れればしばらくすると電波を拾うはずだ。開通作業は必要なく、このまますぐに利用できた。念のため、E589の設定確認はPCやスマホでWi-Fi接続したあと、ブラウザで「192.168.1.1」へアクセスするとWeb設定ツールが表れる。ユーザー名、初期パスワードはどちらも「admin」だ。

photophoto E589の電源を入れ、しばらくすると電波を拾う(写真=左)。ブラウザでアクセスできるWeb設定ツール
SmarTone LTE対応プリペイドSIMカードのAPN設定
APN internet
ユーザー名 (なし)
パスワード (なし)

 もしデータ通信ができなかった場合は、何らかの理由でAPN設定が自動的になされなかった可能性がある。この場合は、上記のWeb設定ツールより、Settings→Dial-up→Profile ManagementとたどりAPN設定を確認する。ここが空欄だったら、右記のAPN文字列を手動で入力すれば大丈夫だ。

 残高確認は音声通話対応機器にて電話コマンドを入力して行う。対応スマートフォンにて「*111#」へ発信するとSIMカードの残高がSMSで返信されてくる。Wi-Fiルータではこの作業はできないが、1日分定額24香港ドル×滞在日分で計算して把握すればよい。

 残高のチャージは同社Webサイトよりオンライン追加が可能だ。Web手続きにはSIMカードの台紙に記載されている電話番号と特定のパスワード(Wi-Fi設定用ではない)が必要。パスワード文字列は、E589のWeb設定ツールよりSMSメニューを開くと(使用開始にともなう)いくつかのSMSがあらかじめ届いているので、そのどれかに記載されている。


photophoto Web設定ツールのSMSメニューを開くと、いくつかのSMSが届いている。中国語で「蜜碼」とある6ケタの数字がパスワードだ

 サービスWeサイト(http://www.smartone.com/jsp/mobile/prices/store_valued_SIM/english/voicedata_recharge.jsp)では、表示言語を英語に変え、「Recharge your SIM」で検索すると残高追加方法の説明ページが開くのでこちらを参照してほしい。

 残高追加サイトの「Secure online recharge with your credit card while you are in Hong Kong or overseas」→「Online」をたどり、電話番号、パスワード、クレジットカード番号、そして残高追加金額を入力すれば、5分〜30分ほどで購入したSIMカードに残高が追加される。追加されればSMSで通知が届くので、E589の管理画面からSMSを開けば残高をチェックできる。プリペイドSIMカードの初期有効期限は180日。残高を追加するとその日から180日間有効期限が延長される仕組みだ。

photophoto クレジットカード決済にて、オンラインでの残高追加が可能。残高が追加されるとSMSで通知される

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月29日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年