開発スタッフが語る「GALAXY Note 3」と「GALAXY Gear」:世界のユーザーがこれを望んだ(1/2 ページ)

» 2013年09月30日 11時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

ユーザー調査で分かった世界が“Note”に望むこと

サムスン電子韓国本社 無線事業部Insight課長のキム・ドンジョン氏

 サムスン電子韓国本社が「GALAXY Note 3 + Gear World Tour Seoul 2013」を行った韓国ソウルで、GALAXY Note 3のラインアップポジショニングや実装する機能を決定した理由などを開発担当者に聞いた。

 サムスン電子韓国本社 無線事業部Insight課長のキム・ドンジョン氏は、GALAXY Note 3の開発において、ユーザーがどのような機能が求めているのか、グローバル規模で調査を行い、その結果からGALAXY Note 3に実装する新しい機能を考えたと語る。

 サムスン電子では、GALAXY Noteシリーズを、スマートフォンでもなくタブレットデバイスでもない、新しいカテゴリーの製品と考えている。初代GALAXY Noteが登場したときに、関係者の評価は「大きすぎるスマートフォン」という低いものだったが、現在では競合するメーカーも同じようなサイズの製品を投入することはサムスン電子とGALAXY Noteシリーズの先進性が正しかったことを示していると説明する。ドンジョン氏は、ユーザー調査で興味深かったのは、GALAXY Noteを購入した3分の1がiPhoneユーザーだったことという。

GALAXY Note 3のコンセプト決定にはグローバル規模のユーザー調査を行い、その結果を反映した

 ユーザー調査から見えてくる、GALAXY Noteシリーズの特徴は、「大画面」「Sペンによる入力」だ。また、大画面を生かしたマルチタスク的な利用環境を評価するユーザーも多かった。サムスン電子では、この理由が、GALAXY Noteユーザーの多くがGALAXY Note IIも購入した要因と分析している。

 一方で、Sペンで手書きによる入力やドローイングだけでなく、「独自の操作機能」としても期待している声も多かった。GALAXY Noteシリーズの大画面ディスプレイを活用するより高度な機能を望む声も大きく(ただし、具体的な内容を示す意見は少なかったとドンジョン氏は語っている)、この結果を反映するべく、GALAXY Note 3では、Sペンをより便利で高度な操作に利用することを重要な課題として開発に取り組むことになった。

 しかし、便利な機能を用意してもその存在に気がつかないユーザーが多いことも調査の結果で分かっていた。ドンジョン氏が、GALAXY Note 3に導入する新しい機能をユーザーに意識させるために用意したのが、「AIR COMAMND」だ。画面にSペンを近づけてポインタの“点”が現れたときにSペンに用意したクリックボタンを押すと、“丸い”のパレットを表示してその場面で利用する機会の多いコマンドをすぐに起動することができる。

 AIR COMMANDから起動できる機能として用意した「ACTION MEMO」では、Sペンで入力した手書きの情報を簡単な操作でほかのアプリから利用できるように、Sペンで“四角”に区切ったエリアに手書き入力すると、エリアにウインドウが現れて、そこにあるアイコンから手書き情報を利用するアプリを選ぶだけで、書いた文字をキーワードにして検索や地図の場所をプロットしたり電話をかけたりすることが可能になった。

 同じように、AIR COMMANDから呼び出せる「Scrapbook」では、Sペンで四角く囲ったWebページや動画共有サイトの情報をURLとしてリストにし、後から接続して“そのまま”の状態で利用できたり、「S Finder」ではスマートフォンに保存するデータを検索ワードだけでなく、ジオタグなど関連付けした情報で検索が可能になったりと、これまで複雑で面倒だった操作をSペンで簡単に行えるようにしている。

 大画面を生かしたマルチタスクでは、2分割した画面で動作するそれぞれのアプリでデータの利用を可能にした。例えば、2分割した一方のウインドウのWebページで確認した情報を、もう一方のウインドウで利用しているインスタントメッセージアプリでほかのユーザーに伝えたいとき、Sペンを使った“ドラッグ アンド ドロップ”を利用するとワンアクションでWebページの情報をインスタントメッセージに送ることが可能だ。

 さらに、GALAXY Note 3では、Sペンで四角に区切ったエリアにウインドウを設けて、対応するアプリを起動した“擬似マルチウインドウ”も利用できるようになった。ドンジョン氏は、GALAXY Note 3で導入した機能のいくつかは、Sペンがないと利用できないとしながらも、多くのコア機能はペンがない状態でも指でなぞることで利用できると説明している。

GALAXY Note 3のコンセプトで重視したのが、機能を分かりやすく示すAIR COMMANDとSペンで簡単にできる操作環境、そして、大画面を生かした高度なマルチタスク環境だ

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