Nexus 5は、OSにAndroidの最新バージョンで開発コード名“KitKat”こと「Android 4.4」を導入したスマートフォンだ。Googleが自ら販売してGoogle Playから購入できることから、Android 4.4を導入したスマートフォンのリファレンスモデルという位置づけだが、製造そのものはLG電子が担当してる。7インチディスプレイタブレットのNexus 7シリーズが、Google取り扱いで製造をASUSが行っているのと同じだ。
日本では、イー・モバイルもNexus 5「EM01L」を取り扱っていて、キャリアが用意する料金プランと契約する代わりにイー・モバイルが提供するサービスが利用できる。イー・モバイル版Nexus 5では「EMOBILE 4G-S」に対応し、イー・モバイルのLTE(1.7GHz帯)とソフトバンクのLTE(2.1GHz帯)が利用できる。また、2014年春以降に開始予定の900MHz帯を使ったLTE通信も利用できる予定だ。さらに、端末はLTE Category 4をサポートするので、仕様上は下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsの通信が可能だ。ただし、現時点のイー・モバイル網では、最大通信速度が下り75Mbps/上り25Mbpsになる。
Nexus 5をイー・モバイルで購入する場合、本体価格は新規加入の一括購入で5万400円。「バリュースタイル−S」(一括払い)を適用すると、1万600円割引の店頭キャンペーン価格となる3万9800円で購入できる。さらに、バリュースタイル−Sで月払い2100円の24回払いにすると、通信料からの月額割引−Sを最大に適用した場合で実質負担金が1万80円になる。
Google PlayからNexus 5の16Gバイトモデルを購入すると3万9800円なので、イー・モバイルの縛りなし一括購入価格は高く思うかもしれない。ただ、あらゆる縛りを受け入れることができれば、実質負担金は1万80円まで下げることができる。自由な3万9800円か縛られた1万80円かでユーザーは判断することになる。なお、イー・モバイルと契約して購入するとサポートの窓口が分かりやすいというメリットもある。
本体のサイズは、 約69(幅)×138(高さ)×8.6(幅)ミリで、重さは約130グラムで、5インチディスプレイを搭載するスマートフォンとしては平均的な値だ。GALAXY S4とほぼ共通する。本体には、5インチディスプレイを搭載して解像度は1080×1920ピクセルとフルHDに対応する。
ハードウェア構成は、プロセッサーがQualcommの最新世代“Snapdragon 800”シリーズのクアッドコアタイプで、動作クロックは最大2.26GHzだ。Googleやイー・モバイル、LG電子が公表しているスペック表には、具体的な型番を示していないが、ベンチマークテストのシステム情報では「MSM8974」と表示する。システムメモリとして使うRAM領域は2Gバイト、データストレージとして使えるフラッシュROMの容量は16Gバイトを用意する。
Nexus 5のメインコンセプトがAndroid 4.4リファレンスであるためか、GoogleもLG電子もイー・モバイルも、ハードウェアスペックについては、あまり訴求していないけれど、性能に影響するハードウェアはハイエンドモデルに相当すると考えていい。
機種名 | Nexus 5(EM01L) |
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OS | Android 4.4(KitKat) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 800/2.26GHzクアッドコア |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約69×138×8.6ミリ |
重さ | 約130グラム(バッテリー内蔵) |
バッテリー容量 | 2300mAh |
メインカメラ | 有効約800万画素CMOS |
インカメラ | 有効約130万画素CMOS |
メモリ | ROM:16Gバイト、RAM:2Gバイト |
ディスプレイ | 約5インチフルHD(1080×1920ピクセル)TFT液晶 |
ボディカラー | ブラック、ホワイト |
主なサービス・機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth(4.0)、NFC(Androidビーム※2014年春以降の提供開始を予定)、ワイヤレス充電対応 ほか |
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