Nothing Technologyは、1月15日に「Nothing Phone (3a) Lite」を発売する。同機は、Nothingブランドを冠した初のエントリーモデルに位置付けられる。2025年に発売された廉価モデルの「Nothing Phone (3a)」より、価格的にはさらに買いやすい1台というわけだ。実際、Nothing直販ではこのモデルを4万2800円で販売する。
さらにインパクトがあったのが、キャリアで唯一このモデルを取り扱うという楽天モバイルの価格だ。同社では、Nothing直販より1万円近く安い3万2890円で販売する。端末単体での購入もこの価格だが、MNPの特典としてもらえる1万6000ポイントを加味すると、実質価格は1万円台まで下がる。
エントリーモデルの中にはより安い端末もあるが、性能とのバランスという意味でNothing Phone (3a) Liteのコストパフォーマンスは抜群に高い。Nothingと楽天モバイル、双方とも、ユーザー獲得にアクセルを踏んでいる様子が見て取れる。また、Nothing Phone (3a) Liteは、作り方から売り方まで、今までとはやや異なるアプローチをしているような印象も受けた。その狙いを読み解いていきたい。
Nothing Phone (3a) Liteは、Nothingブランドとして初のエントリーモデル。これまで、Nothing社はCMFブランドでエントリーモデルを展開してきたが、デザインのテイストなどは本家のNothingとはやや異なっていた。Nothing Phone (3a) Liteは、初代「Nothing Phone」から続く透明の背面を採用しており、ささやかながらも光で情報を伝える「Glyphインターフェイス」を継承している。
スペック的には2025年に発売された「CMF Phone 2 Pro」に近いが、Nothingブランドとしてこの価格帯のスマホを投入するのは初めてのこと。4万2800円という価格は、ミドルレンジモデルに位置付けている「Nothing Phone (3a)」よりも安い。
一方、Nothingの日本事業を率いるマネージングディレクターの黒住吉郎氏は、「デザイン、フィーチャー(機能)において妥協はしていない」と語る。実際、背面のデザインは同社のフラグシップモデルであるNothing Phone (3)と共通性があり、透明な背面のカバーにはこの価格帯では珍しい「硬質なガラスを使っている」(同)。
黒住氏は、「この価格帯で硬質ガラスを使うだけでなく、質感や手のひらに収まりやすいカーブガラスはなかなかないと思う」と自信をのぞかせる。機能面では、プロセッサにMediaTekの「Dimensity 7300 Pro」を搭載。メモリ(RAM)も8GBと、エントリーモデルと言いつつも、ミッドレンジモデル並みの性能を備える。背面のメインカメラも、センサーにはピクセルビニングに対応した5000万画素のセンサーを採用している。
ただし、背面に搭載されたGlyphライトは、Nothing Phone (3a)のそれよりも伝えられる情報が限定的だ。点滅パターンなどは設定で変更できるものの、複数のLEDを組み合わせられる上位モデルのそれと比べると、情報量はかなり絞り込まれてしまう。透明なガラスを搭載し、背面の中が透けて見えるデザインは踏襲しているが、こうした部分でコストをカットしているようだ。
背面のLEDライトは1つになり、Glyphライトと呼ばれる。Nothing Phone (3a)のLEDや、Nothing Phone(3)の小型ディスプレイと比べると、コストダウン感があることは否めないまた、カメラも3つの目がマクロカメラで、画素数も200万と低い。スペックの近いCMF Phone 2 Proは、3つ目のカメラが望遠だったが、それよりも機能は割り切られている印象を受ける。そのぶんだけ価格を下げ、Nothing Phone (3a)とも差別化を図ったというわけだ。ベースとなる性能はミッドレンジに近いが、一部に価格とのトレードオフがあるといえる。
Nothing初のエントリースマホ「Phone (3a) Lite」、4万2800円で発売 なぜ、いま市場に投入するのか
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