Nothingは、このNothing Phone (3a) Liteを日本市場に投入するにあたり、ローカライズも徹底した。従来モデルと同様、この機種もおサイフケータイに対応。先に発売されたグローバル版とは違い、日本版のみeSIMもサポートしている。こうした仕様はコストの増加につながり、価格を抑える必要があるエントリーモデルではハードルが高くなる。
それでもカスタマイズを入れているのは、日本市場を重要視しているためだ。黒住氏は、「パーセンテージは言えないが」と前置きしつつ、次のように語る。
「(CEOの)カール・ペイも言っていたが、日本はビジネスのポーションも大きい。成長を考えたときの幅も大きいと捉えている。もう1つは、日本のユーザー、メディア、見識者からのフィードバックが恐らく世界でもトップクラスで、高い経験値が得られる大事な市場。厳しいフィードバックも含めて研さんを積むこと自体が、Nothingにとってグローバルの貢献になる」
といっても、おサイフケータイやeSIMなどへの対応は、Nothing Phone (3a)やNothing Phone (3)、CMF Phone 2 Proといった過去のモデルでも実現していたこと。Nothing Phone (3a) Lite特有のカスタマイズというわけではない。一方で、このモデルでは、従来以上にローカライズを進めた部分がある。限定色の投入が、それだ。
Nothing Phone (3a) Liteには、グローバル版にはないレッドを用意。黒住氏によると、これは日本だけの限定カラーで、提携している「楽天モバイルともお話しして投入する」という。Nothing Phone (3a)では、インド市場に展開されていたブルーを日本に持ち込み、楽天モバイル限定カラーとして販売していたが、今回のレッドは文字通り日本市場のために作られたカラー。Nothing Phone (3a)のときと同様、取り扱いは楽天モバイルのみとなる。
楽天モバイルは、ブランドカラーを赤に近いマゼンタに設定している。Nothing Phone (3a) Liteのレッドは、ややそれとは色合いが異なるものの、同系色ということで楽天モバイルを連想しやすく、限定カラーにはうってつけだ。日本市場、それも楽天モバイルのためにのみ、新色を作り起こしたところからも、Nothingが日本市場を重視している姿勢が伝わってくる。
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