“妥協なき”エントリースマホ「Nothing Phone (3a) Lite」の戦略 楽天モバイルは3万円台の安さで猛プッシュ石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2026年01月10日 06時00分 公開
[石野純也ITmedia]
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さらに推し進めたローカライズ、日本発の専用カラーも

 Nothingは、このNothing Phone (3a) Liteを日本市場に投入するにあたり、ローカライズも徹底した。従来モデルと同様、この機種もおサイフケータイに対応。先に発売されたグローバル版とは違い、日本版のみeSIMもサポートしている。こうした仕様はコストの増加につながり、価格を抑える必要があるエントリーモデルではハードルが高くなる。

Nothing Phone (3a) Lite これまでの端末と同様、おサイフケータイに対応する

 それでもカスタマイズを入れているのは、日本市場を重要視しているためだ。黒住氏は、「パーセンテージは言えないが」と前置きしつつ、次のように語る。

 「(CEOの)カール・ペイも言っていたが、日本はビジネスのポーションも大きい。成長を考えたときの幅も大きいと捉えている。もう1つは、日本のユーザー、メディア、見識者からのフィードバックが恐らく世界でもトップクラスで、高い経験値が得られる大事な市場。厳しいフィードバックも含めて研さんを積むこと自体が、Nothingにとってグローバルの貢献になる」

 といっても、おサイフケータイやeSIMなどへの対応は、Nothing Phone (3a)やNothing Phone (3)、CMF Phone 2 Proといった過去のモデルでも実現していたこと。Nothing Phone (3a) Lite特有のカスタマイズというわけではない。一方で、このモデルでは、従来以上にローカライズを進めた部分がある。限定色の投入が、それだ。

Nothing Phone (3a) Lite
Nothing Phone (3a) Lite 日本限定、かつ楽天モバイル限定販売になるレッド。マゼンタではないものの、ブランドカラーを意識したような配色だ

 Nothing Phone (3a) Liteには、グローバル版にはないレッドを用意。黒住氏によると、これは日本だけの限定カラーで、提携している「楽天モバイルともお話しして投入する」という。Nothing Phone (3a)では、インド市場に展開されていたブルーを日本に持ち込み、楽天モバイル限定カラーとして販売していたが、今回のレッドは文字通り日本市場のために作られたカラー。Nothing Phone (3a)のときと同様、取り扱いは楽天モバイルのみとなる。

Nothing Phone (3a) Lite Nothing Phone (3a)にはブルーがあったが、これはインド市場向けのものを日本に持ってきたという位置付けだ

 楽天モバイルは、ブランドカラーを赤に近いマゼンタに設定している。Nothing Phone (3a) Liteのレッドは、ややそれとは色合いが異なるものの、同系色ということで楽天モバイルを連想しやすく、限定カラーにはうってつけだ。日本市場、それも楽天モバイルのためにのみ、新色を作り起こしたところからも、Nothingが日本市場を重視している姿勢が伝わってくる。

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