「iPhone 17 Pro」シリーズは、カメラの望遠性能を強化し、より遠くの被写体を撮影しやすくなった。今回はiPhone 17 Proの競合といえる「Galaxy S25 Ultra」と「Pixel 10 Pro」の望遠カメラにフォーカスを当てて比較したい。
iPhone 17 Pro、Galaxy S25 Ultra、Pixel 10 Proの望遠カメラ性能は以下の通りだ。
望遠カメラのハードウェアスペックは、iPhone、Galaxy、Pixelの3機種で大差ない。どちらかといえば、iPhone 17 Proのカメラは従来機種から大きく進化しているものの、GalaxyとPixelは進化の幅が少ない印象がある。
GalaxyやPixelはハードウェアの刷新が少なくても、プロセッサの画像処理性能(ISP性能)の差やイメージセンサーの最適化などできれいに撮れるように進化している。
日本で販売されている最強クラスの望遠カメラを持つXiaomi 15 Ultraには劣るものの、三者とも一般的な利用シーンでは十分すぎるズーム性能を持ち合わせている。
iPhone 17 Proの望遠カメラには4800万画素、4倍(100mm相当)の望遠レンズを備える。さらに「光学品質8倍ズーム」としてデジタルとAI補完を融合した撮影が可能としており、8倍の200mm相当でもディテールを残した状態で撮影できるとしている。最大40倍のデジタルズームが可能だ。
iPhoneシリーズの中では過去最高レベルの望遠カメラの性能向上であり、4800万画素の望遠カメラをはじめ、ハードウェア性能的には先行するGalaxyやPixelに追い付いた。
Galaxy S25 Ultraは1000万画素の3倍望遠(70mm相当)と5000万画素のペリスコープ構造を採用した5倍望遠(120mm相当)を備える。今回比較する機種の中では唯一、2つの望遠カメラを備え、最大100倍のズームに対応する。
望遠カメラはGalaxy S24 Ultraの仕様を踏襲しつつ、ズーム時のブレ軽減などをはじめ、撮影しやすさなどに重点を置いている。日本でズーム性能の高いスマートフォンといえばGalaxyといっていいほど、その性能には定評がある。
Pixel 10 Proの望遠カメラは4800万画素、ペリスコープ構造の5倍望遠(120mm相当)を備える。10倍(240mm)相当までディテールを保持しつつ、新設計の「超解像ズーム Pro」によって30倍以降のレンジは最大100倍まで生成AIによる補完で描き出す。
こちらの望遠カメラも前作のPixel 9 Proを踏襲しつつ、AI処理などに磨きをかけてきている。ズームレンジが従来の30倍から100倍にまで拡大されたことが大きな変化だ。
数字だけで見ていくとiPhone 17 Proの望遠カメラは5倍域ではなく、4倍域となるため、GalaxyやPixelと比較すると望遠倍率で劣る。この差は「10倍望遠」ではなく、より日常的に使用する100mm前後の画角での画質向上を狙ったものと考える。これはカメラ性能の進化が著しい中国メーカーの機種(3.7倍前後が多い)に近い仕様といえる。
それでは実際に撮り比べてみよう。今回は望遠カメラを対象として比較するため、5倍、10倍の画角で撮影し、写真の一部を切り抜いて細部を比較してみる。iPhoneのみ換算画角が異なるため、iPhoneは4倍または8倍で撮影したのち、細部ディテールを同じ画角相当になるように切り抜いた。
まずは昼間の作例から見ていこう。ここでは10倍もしくは8倍で撮影した後、同じカットから風景とテキストの部分を2か所切り取った。
比較してみると、iPhone 17 Proはズーム性能の高いGalaxy S25 UltraやPixel 10 Pro相手に画質的にはかなり健闘していることが分かる。ハードウェア構成的にはこれらの機種とかなり近いところまで進化しているので当然といえる。
細かいディテールの補完、塗りつぶしという点でiPhone 17 Proはやや劣る場面が見られるものの、評判のいい望遠カメラを備えるGalaxyや Pixelと同じ土俵で比較できる存在になったことは特筆に値する。
例えば自販機を撮影した写真では、過度な塗りつぶしやディテールの強調を行わないiPhone 17 Proが比較的自然な描写を維持している。一方でGalaxy S25 UltraやPixel 10 Proは細かいディテールを強調しようとしているのか、かえって文字がつぶれている。AIによるディテールの補正、補完機能によるものだが、必ずしもプラスには機能しないようだ。
ここで夜間の作例を見てみよう。今回はスマートフォンの夜景モードは使用せず、カメラ任せのオートモードで撮影した。
iPhone 17 Proもきれいに撮影できているが、やはりノイズが目立つ。また、今回比較の機種の中ではHDR処理が弱く、駅構内が完全に白飛びしている。一方でディテールの描写はある程度残っているように感じられる。
夜間撮影はGalaxy S25 Ultraが優秀だ。5倍光学ズームを中心に、10倍でも十分な解像感を維持している。早くから望遠カメラの性能向上に取り組んでいたこともあり、HDR処理をはじめ、遠景の看板文字や建造物のディテール描写に優れている
Pixel 10 ProもHDR処理はGalaxyに引けを取らないが、細かいディテールがつぶれたり、補正がうまくいかずにボケたりする傾向にあった。Pixelの場合は夜景モード(望遠撮影時は三脚使用)も視野に入れて撮影するとよさそうだ。
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