スマートデバイスをより便利にする!? 注目のウェアラブルデバイス5選

» 2014年04月03日 11時00分 公開
[園部修,ITmedia]

 スマートデバイスの次のトレンドとして注目されるトピックの1つに「ウェアラブルデバイス」がある。腕や体に取り付けてさまざまな情報を収集したり、ディスプレイの代わりに利用したり、入力デバイスとして活用したりできるさまざまな機器が、実際に動くものからコンセプトモデルに至るまで、数多く発表されている。

 メガネ型のデバイス「Google Glass」や、腕時計型デバイスの「Galaxy Gear」「Smart Watch SW2」など、すでに実物の販売が始まっているものもある出てきているが、さらなる未来の製品として、Wearable Tech EXPO in TOKYO 2014では、さまざまな形のデバイスが披露された。その概要を確認してみよう。

指のジェスチャーで操作する「Ring」

Ring ログバーの指輪型デバイス「Ring」

 ログバーという日本の企業が開発した「Ring」は、人差し指に装着して、指1本のジェスチャーのみでさまざまな操作ができるデバイス。「Ring Hub」を介した家電の操作、「Ring Font」を用いた文字の入力、GPSやiBeaconによる店舗での支払い、バイブレーションやLEDによる各種通知などができる。タッチ/モーションセンサーも内蔵し、iOS、Android、Windows Phone端末と連携する。クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で日本からもオーダーができる。2014年7月の出荷を予定している。

動きに合わせた効果音が出るスマートおもちゃ「Moff」

Moff Moffが開発したスマートおもちゃ「Moff」

 スマートフォンと連携し、体の動きに合わせて効果音の出る腕時計型の“スマートおもちゃ”が「Moff」だ。開発した会社の名前もMoff。専用のスマホアプリか手首のボタンで「ギター」「サムライ」「ピストル」などのメニューを選び、演奏するように腕を振ったり、刀を振り下ろすポーズをとったり、銃を構える仕草をとると、シーンに合った効果音が流れる。ジャイロセンサーと加速度センサーで動きを感知しており、指定した動きに個別に音を設定することも可能。オリジナルの決めポーズで“ヒーローに変身”する音を出して遊ぶこともできる。こちらもKickStarterで出資を受け付けており、発送は7月の予定。

通知機能などでスマホと連携する「Lily」

Lily スマホと連携する腕輪型デバイス「Lily」

 リクルートテクノロジーズが開発した、女性をターゲットにしたウェアラブル端末「Lily」は、スマートフォンの電話の着信を通知する、チャットのメッセージを通知する、同じLilyを装着している人が近くですれ違うと通知する、という3つの機能を持つデバイス。スマートフォンと連携し、通知があるとイルミネーションが点滅する。カバンの中にスマホをしまっていても、着信やチャットの通知に気付きやすくなる。また、Lilyからスマホが離れると通知する機能も用意し、スマートフォンの紛失も防げる。発売時期や商品化の予定は「まったくの未定」だという。

ヘッドマウントディスプレイを使ったメガネ型スマホ「mirama」

mirama HMDをベースにした“スマートフォン”「mirama」

 「mirama」は、ヘッドマウントディスプレイと画像認識技術を応用し、ジェスチャーによる操作を可能としたブリリアントサービスの“スマートフォン”。マイクが付属し、通話もできる。miramaを装着すると、眼前に画面が広がり、各種アプリケーションが表示される。人さし指を立てる、親指を下げるなどの手の動きを赤外線センサーが感知し、その動きに合わせて画面が切り替わる。カメラ機能を搭載しており、カメラのシャッターを切るような動作をすると、目の前の風景を撮影でき、メールのアイコンに指を重ねると、そのまま写真をメールで送信することも可能だ。アプリケーションはObjective-Cを使って開発できる。なおプロトタイプではmirama OSをインストールしたPCに、ヘッドマウントディスプレイをMicro USBで接続して使用していた。受注生産で販売されており、価格は150万〜300万円。

おまけ:ウェアラブル向けのAndroidプロジェクト「Android Wear」

Android Wear Googleもウェアラブルデバイス向けに「Android Wear」を提供

 Wearable Tech EXPO in TOKYO 2014での展示はなかったが、Googleは、ウェアラブル向けAndroidプロジェクト「Android Wear」を3月18日に発表している。まずは腕時計タイプの端末が、パートナーメーカー(Motorola、LG Electronics、Samsung Electronics、ASUS、HTC)から発売される。早いものは今夏にも登場予定だ。Android Wear搭載の腕時計は、「OK Google」と呼び掛けることで「Google Now」の機能を利用できる。Androidスマートフォンと同様に、位置情報ベースの情報やSNSのアクティビティ、予定のリマインダーなどが画面に表示される。また、フィットネスアプリを利用して距離や速度、消費カロリーなどを記録できる。テレビのリモコンとしても使える。時計メーカーのFossil Groupをはじめとするファッションブランドが、年内に搭載端末を発売する点も注目だ。Googleは腕時計型以外にも、さまざまなウェアラブル端末を打ち出していくという。

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