ドコモ、固定や他社携帯もカケホーダイになる新料金を6月開始――スマホ向けは月額2700円から

» 2014年04月10日 15時06分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 NTTドコモは4月10日、固定や他社携帯電話宛ての音声通話を定額利用できる新しい基本料金を発表した。データ通信のパケット利用量を家族間で分け合える新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」とともに、6月から提供する。

photo 「カケホーダイ&パケあえる」を説明するドコモの加藤社長

 スマホ向けの定額通話を含む基本プランは月額2700円(税別、以下同)からで、フィーチャーフォン向けにも同2200円で提供する。またパケット料金は、1人向けが月間2Gバイトまでで3500円から、また家族10人で月間10Gバイトを分け合える9500円からのプランも用意。ユーザーの使い方に合わせて、基本料金6種類、パケット料金7種から組み合わせて利用できる。

 また契約期間に合わせて割り引きを提供する「ずっとドコモ割」、25歳以下のユーザーに適用する「U25応援割」も発表した。

 各プランの詳細は以下のとおり。

カケホーダイ&パケあえる

基本プラン

 国内の音声通話(携帯電話、PHS、固定電話あて)を定額で利用できる、XiとFOMA向けの新しい料金プラン。音声ありの「カケホーダイプラン」、音声なしの「データプラン」、M2M専用の「デバイスプラス」(後述)の3種類がある。カケホーダイプランの場合、スマートフォンやタブレットは月額2700円、ドコモ ケータイは月額2200円で利用できる。

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パケットパック

 パケット定額サービスも一新され、1人向け、家族向け、らくらくスマートフォン向けの3種類からプランを選べる。

 1人向けの「データSパック」(月額3500円で2Gバイト)と「データMパック」(月額5000円で5Gバイト)は、同一名義の「カケホーダイプラン」(1台)+「データプラン」(1台)を契約している場合、「2台目プラス」サービスにより、データ量を分け合える。

 家族向けは月額9500円で10Gバイトまで使える「シェアパック10」から、月額2万2500円で30Gバイトまで使える「シェアパック30」まで4種類のプランを用意。いずれのプランも家族で10回線までデータ量を分け合える。

 らくらくスマートフォン向けには、月額2000円で200Mバイトまで使える「らくらくパック」を用意した。

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新たな割引サービス

 新料金プランでは、長期利用者向けに、契約期間に応じて「ずっとドコモ割」が自動で適用される。

 あわせて、25歳以下のユーザー向けに、契約してから26歳の誕生日まで、基本料金を500円割り引き、毎月1Gバイトのデータ通信量を付与する新たな割引サービス「U25応援割」も提供する。

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パケあえる

 代表回線がパケットパックで利用できるデータ通信量を、家族内などの子回線で分け合えるサービス。月額料金は500円で、子回線にのみ適用される。

 1人向け(2台目プラス)は、カケホーダイプランを1台契約して、同一名義でデータプランにも1台契約した「データSパック」や「データMパック」の利用者が対象となる。家族向けは、シェアパックを契約した代表回線とデータ量を分け合う子回線が対象となる。

デバイスプラス

 スマートフォン、タブレット、ドコモ ケータイ、ルーターなどのデータ通信製品を持っていて、通信モジュールを内蔵したデバイス(フォトパネル、ウェアラブル端末、ヘルスケア製品など)の利用者向けに、毎月の基本使用料を安価にした専用の料金プラン「デバイスプラス」を提供する。

 プランは月額500円(2年契約の場合、ほかは1000円)の「デバイスプラス500」と、月額300円の「デバイスプラス300」の2つで、機器の種類によってプランが決まる。

法人向け料金プランと割引サービス

 法人向けの新たなパケット定額サービスも提供する。月額9500円で10Gバイトまで使える「ビジネスシェアパック10」から、月額190万円で3000Gバイトまで使える「ビジネスシェアパック3000」までの18種類に加え、「データSパック」「データMパック」「らくらくパック」も選べる。

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 法人向けにも「ずっとドコモ割」も提供する。

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リミットモード/スピードモード

 カケホーダイ&パケあえる向けのオプションサービスとして、「リミットモード」と「スピードモード」を用意する。通常適用のリミットモードでは、1カ月の利用データ量を超えると128Kbpsでの通信(無料)となり、速度を戻すための追加オプションとして、1Gバイトを1000円で購入できる。

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 スピードモードでは、1カ月の利用データ量を超えると1Gバイトあたり1000円を自動で購入し、速度が低下することなく通信ができる。1カ月に利用可能なデータ量は、1Gバイト〜10Gバイト、または無制限に設定できる。

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データ量到達通知サービス

 データ量を分け合っている全回線に、利用のデータ通信量が、残り3Gバイト、1Gバイトと、合計データ量に到達したタイミングでメールで通知する。スピードモードで追加設定したデータ量が残り1Gバイトに到達したタイミングと、追加データ量合計に到達したタイミングでもメールで通知する。

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既存プランについて

 Xi向けに提供されている料金プラン「Xiトーク24」「タイプXi にねん」「タイプXi」と、パケット定額サービス「Xiパケ・ホーダイ ライト」「Xiパケ・ホーダイ フラット」は、2014年8月末で新規受付を終了する。現在利用しているユーザーは、9月以降も継続して利用できる。

 FOMAのプランは引き続き新規の契約ができる。

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