国内スマホ初のWQHDディスプレイ搭載 「isai FL」を使って分かったこと後悔しない高解像度(2/2 ページ)

» 2014年07月25日 11時45分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
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 ジェスチャー操作でもう1つ便利なのが、「ノックコード」という新しいセキュリティ機能の搭載だ。これはディスプレイのスリープ解除とロックの解除を、タップ操作だけでしてしまおうというもの。isaiではディスプレイをタップするだけでスクリーンが点灯する「ノックオン」という機能があったが、画面のロックは解除できなかった。

photophoto 「画面のロック」項目に追加されたノックコード(写真=左)。この4カ所をつかって、タップする場所と回数を指定する。回数は3〜8回までだ(写真=右)

 ノックコードはディスプレイをタップする位置(4カ所)と順番(3〜8回)をユーザーがあらかじめ決めておき、その通りにタップするとロックが解除される。画面をタップするというさりげない操作でサクっと使える優れものだ。しかもタップする場所はどこでも良く、ディスプレイの端のほうでも認識してくれるので、片手操作でも難なく解除できる。

photo タップする位置関係と順番が合っていれば、画面の端でも認識する

 スマホのセキュリティ機能では指紋認証を使う機種もあるが、あらかじめ指紋を登録するのに手間取ったり、解除するためには端末をしっかり保持する必要があったりと、意外に使い勝手が良くない。また「ユーザーが寝ている間にロックを解除されてしまった……」という意外な脆弱(ぜいじゃく)性(?)も報告されており、過信は禁物。その点ノックコードは、自分が覚えている“リズム”でタップしないと解除されないため、安全性が高いのが魅力と言えるだろう。

ノックコードのデモ

大きさを感じさせないフォルムと作り込まれた便利機能

 isai FLは5.5型のWQHDディスプレイを搭載しているため、そのサイズは幅76ミリと決してコンパクトではない。しかし実際に手にしてみると、背面のラウンドフォルム処理によってかなり持ちやすくなっている。厚さも10.5ミリと一般的な数値だが、側面に微妙な角度が付けられていて厚さを感じないデザインだ。そして狭額縁設計でディスプレイ比率が高いため、大きさの割にすっきりとした印象を受ける。

photophoto 背面のラウンドフォルムは、この形状に合わせたバッテリーを作るなどして実現した(写真=左)。側面はわずかに角度が付いていて、厚さを感じさせないよう工夫されている(写真=右)

 またボリュームキーが背面にあるのもユニーク。これは左右どちらの手で持ってもすぐに音量を調整できるようにレイアウトしたもので、特に通話時に調整する場合に役立つ。isaiモーションやノックコードもそうだが、片手でさまざまな操作ができる機能もあるため、5.5型というサイズでも比較的大きさを感じさせない仕上がりだ。

 そして特徴的なUIとして「isaiスクリーン」にも触れておきたい。これはisaiでも採用されていたものだが、ホーム画面から横フリックしていくとネットニュースやSNS、話題の動画がアプリを起動することなく表示されるというもの。isai FLでは表示できるコンテンツにニュースアプリの「Antenna」と、写真SNSの「Instagram」が追加され、扱える情報源の幅が広がった。またisaiスクリーン内のコンテンツから興味のある情報だけを雑誌風に表示する「isaiマガジン」という新機能も楽しい。

photophotophoto isaiスクリーン。ホーム画面から横フリックでジャンルを切り替え、縦フリックすると時系列に新しい情報を表示する

 LGのスマートフォンはこれまでも、ホーム画面をあれこれカスタマイズできるのが特徴だった。isai FLでも、アイコンを好みのデザインに変えたり、カメラで撮った写真をアイコンにできるなど、ほかにはない楽しみ方ができる。また個人的に最も気に入っているのが、ホームや戻るキーなどの配置を自由に入れ替えられる点だ。機種変更のたびに戻るキーの位置が変わって覚えられないという人には、ホームキー周りのUIを自由にレイアウトにできるisai FLをおすすめしたい。

photophoto ホームボタンの配列を変更できるのも、isai FLの特徴
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