打倒iPhone 6! 中国メーカーが新製品を続々発表:山根康宏の中国携帯最新事情(2/2 ページ)

» 2014年10月27日 12時47分 公開
[山根康宏,ITmedia]
前のページへ 1|2       

秋の大型連休の商機を逃すな

 競合他社の新製品にはMeizu MX4をさらに超えるハイスペックなスマートフォンがあるなど、各社は2014年で最も注力したモデルをこの時期に投入してきた。これは2年ぶりのフルモデルチェンジで中国でも発売することになったiPhone 6とiPhone 6 Plusの対抗だけではなく、10月1日から始まる国慶節(建国記念日)の大型連休に合わせて新製品で売り上げを伸ばそうという各社の思惑が重なったためだ。

 中国商務部の発表によると、2013年の国慶節連休の7日間に中国国内の小売業と飲食業の販売総額は8700億元(約1兆5410憶円)で、これは前年比で約14%の伸びとなっていた。2014年の国慶節は建国65周年と切りがいいこともあり好調だった2012年以上の伸びが見込まれている。携帯電話業界も2014年はLTEの本格普及が始まった年であり、2Gのフィーチャーフォンからの買い替えのみならず3Gスマートフォンを使っているユーザーの乗り換えもこの時期に集中すると期待している。

10月1日から始まる国慶節の連休中は中国国内消費も大きく盛り上がる。それゆえに各メーカーも販売に力が入る(写真=左)。Meizu MX4を超えるハイスペックスマートフォン「Iuni U3」。新興メーカーが続々と高いスペックを持った新製品を発表している(写真=右)

 各社の新製品は、Meizu MX4と同列に並ぶ“ハイスペック製品”と、1000元を切りながら十分な性能を持つ“高コストパフォーマンス製品”に分かれる。その1000元モデルを一気に増やしたのがCoolpad(酷派、宇龍通信)だ。2014年1月にオクタコアプロセッサ採用の高コストパフォーマンス製品に『大神』という新ブランドをつけ、Xiaomiの低価格モデル「HongMi」(紅米)に並ぶ人気となった。

 8月26には後継モデル「大神F2」やさらなる低価格モデル「大神F1青春」など3モデルを発表した。発表会ではSamsungの「GALAXY S5」と大神F2を比較し、スペックでは一部劣るものの価格が999元(約1万7700円)と、GALAXY S5の3899元と比べて約4分の1とアピールしていた。なお、大神F2はこの価格でもLTEに対応し、5.5型の大型ディスプレイを搭載している。

999元のLTEスマートフォンとなるCoolpadの大神F2

 Zopo(卓普通信)は、新製品「小黒3」と新たなMiniHeiブランドを発表している。MiniHeiは直訳すると「小さい黒」であり、今後は高コストパフォーマンスの1000元前後のスマートフォンをこのMiniHeiブランドでリリースしていく予定だ。MiniHeiはロゴマークを制定し、洋服などファッションアイテムにも進出する予定で、若者向けスマートフォンだけではなく、生活や文化にまで浸透を図ろうとしている。

MiniHeiという新ブランドを立ち上げたZopo。スマートフォンはもちろんLTEに対応(写真=左)。MiniHeiはブランドロゴも制定。今後TシャツなどIT製品以外も販売する予定だ(写真=右)

 老舗メーカーのTianyu(天宇朗通通信)も同じ価格帯のモデル「nibiru」(ニビル)に「木星」と「金星」と名付けた製品を発表した。nibiruは冥王星の外にあると推測された仮想惑星だが、Tianyuはその名前をブランドとし、太陽系の各惑星の名前で6製品を展開していく。“宇宙から来た新製品”というキャッチフレーズと共に、そのネーミングセンスはなかなか面白い。

ブランディングやネーミングも特徴的なnibiru

 今回紹介した10社以外にも、9月中旬以降に数社が新製品発表会を実施した。また、Huaweiは9月後半にも中国国内向けの低価格LTEスマートフォンを発表するなど、新製品投入の手を緩めていない。新型iPhoneや国慶節向け製品は出そろったものの、中国国内の各スマートフォンメーカーはあと3カ月しかない2014年のうちにさらなる新製品を出してくるだろう。

低スペックながら588元(約1万円)のLTEスマートフォンの「Callbar T58」(写真=左)。高コストパフォーマンスのHonorシリーズを着々と増やすHuawei(写真=右)

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月14日 更新
  1. スマホの「実質価格」高騰の恐れ、iPhone 18 Proは2倍高く? 総務省の残価設定ルール厳格化は“誰のため”か (2026年10月10日)
  2. ダイソーで1100円の「GaN USB充電器」は折り畳みプラグで外出用に持ち歩きやすい 45W出力対応でPCでも使える (2026年10月10日)
  3. 個人情報の流出にユーザーはどう備える? 乗っ取りやクレカ不正利用を防ぐ「3段階」の対策ガイド (2026年10月12日)
  4. 楽天モバイル、KDDIローミングが大幅に縮小――ユーザーに対する説明責任はないのか (2026年10月11日)
  5. Google、画面付きトラッカー「Google Fitbit Edge」発表 日本では2万6800円で予約開始 バッテリー交換にも対応 (2026年10月13日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. NTTドコモ、新幹線ホームでの動画視聴を快適に JR名古屋駅の通信品質、どう改善? (2026年10月12日)
  8. ダイソーで1100円のノイキャンイヤフォン「TWS009」を試す 騒音カットの効果は実感も電池持ちに課題か (2026年10月09日)
  9. 10月1日から楽天モバイルの「au 4G LTEエリアローミング」が縮小も意外と残っている件 (2026年10月10日)
  10. ファーウェイはなぜ「24時間測り続けること」にこだわるのか ウェアラブル開発責任者が語る医療機器との違い (2026年10月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー