MVNO冬の陣!楽天モバイルのパフォーマンスはいかに?:SIM通

» 2014年12月08日 17時08分 公開
[SIM通]
SIM通

 10月29日、楽天グループの通信会社であるフュージョン・コミュニケーションズは格安通話サービス「楽天モバイル」の提供を開始しました。来年5月のSIMロック解除義務化に向けて、ますます盛り上がりを見せるMVNO市場。高い知名度を誇る楽天の参入は台風の目となり得るのでしょうか。

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 楽天モバイルは、NTTドコモのLTE網を利用したMVNOサービスを提供します。

 データ通信のみではなく、音声通話も対応。MNPでの転入も可能です。これまでにも楽天は、プロバイダ・インターネット接続サービスの1つとして、「データSIMプラン」を提供してきましたが、今回スタートした楽天モバイルは通話付きのSIMサービス。

 いよいよ楽天も本格的に格安SIM市場に乗り出してきた印象です。

 まずは料金プランを見てみましょう。価格は全て税込です。

楽天モバイル
  ベーシックプラン 2.1GBパック 4GBパック 7GBパック
価格(税込) 1,350円 1,728円 2,322円 3,196円
月間高速通信容量 なし
(常時200Kbps)
2.1GB 4GB 7GB
直近転送量制限 - 360MB/3日間 800MB/3日間 1.2GB/3日間
高速通信追加料金 100MB/324円 (108円あたり33.3MB)
通話料 21円/30秒
キャッチホン 216円/月
留守番電話 324円/月
最低利用期間 12ヶ月(違約金 10,584円)

 これが今回発表となった楽天モバイルの料金プラン。

 データ通信はあまり必要無いというライトユーザー向けベーシックプランから、ガンガン使いたいヘビーユーザー向けの7GBパックまで幅広くカバーしています。

注目なのは、7GBパックのコストパフォーマンスの高さ。直近転送量制限がプランによって異なる点も良心的です。

 高速通信追加料金は100MB/324円と少し高め。最低利用期間12ヶ月という点も注意が必要です。

 「イオンスマホ」などと同様、端末とのセット販売も提供しています。セットとなる端末は11月8日に発売開始されたばかりのZenfone 5(ASUS製)。

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 主なスペックは以下の通り。

プラットフォーム Android 4.4.2
プロセッサー Qualcomm® Snapdragon™ 400 (クアッドコアCPU)
動作周波数 1.2GHz
液晶ディスプレイ 5型ワイドTFTカラータッチスクリーンIPS液晶ディスプレイ・ゴリラガラス3 + アンチフィンガープリント
解像度 1,280 × 720ドット(HD)
メインメモリ 2GB
記録装置 8GB (eMMC)
通信機能 IEEE802.11 b/g/n ※ Wi-Fi Direct, Miracastサポート
Webカメラ インカメラ:200万画素Webカメラ
アウトカメラ 800万画素Webカメラ
インターフェース micro USB × 1
マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック× 1
microSDXCカードリーダー× 1 (64GBまでサポート)
GPS GPS (GLONASSサポート)
センサ 加速度センサ/ 電子コンパス/ 光センサ/ 近接センサ/磁気センサ
バッテリー容量 2110mAh
連続通話時間 約20.6時間
連続待受時間 約395時間
サイズ 幅148.2mm×奥行き72.8.mm×高さ10.34mm
質量 約145g

 販売価格は税込で28,512円。なお原稿執筆時点では割賦販売はなく、一括払いのみとなります。スペック的には今時のミドルレンジスマートフォンとしては全く申し分ありません。

 この機種の詳細については後日レビューにて掲載しますが、十分サクサク動作しますし、デザイン的にもチープさはありません。また、サイズの割に軽いのも嬉しいです。

 ただ、楽天モバイルで販売しているモデルは内蔵ストレージが8GBと控えめ。動画や音楽はSDカードに保存できますが、今のAndroidではSDカードにアプリを移動できないので、アプリを多用される方には容量が足りないかもしれません。

 ASUSの直営サイトで販売されているZenfone5は内蔵ストレージが16GBとなっており、価格も28,944円とほぼ変わりません。SIMの設定が苦でない方はこちらもご検討ください。

 競合他社と比較してみた

 格安スマホとSIMのセットと言えば代表的なのが「イオンスマホ」。

 LTE対応の「イオンスマホLTE」のプランは以下の通り。楽天モバイルと比較するため、端末本体の代金は除いています。高速データ通信容量5GBのプラン一択で、非常にシンプル(※契約後のプラン変更が可能です)。

イオンスマホLTE
BIGLOBE LTE・3G ライトSプラン(音声通話オプション込み)
価格(税込) 1,782円
月間高速通信容量 5GB
直近転送量制限 600MB/3日間
高速通信追加料金 100MB/324円(108円あたり33.3MB)
通話料 21円/30秒
キャッチホン 非対応
留守番電話 非対応
最低利用期間 なし

 5GBで1,782円というのは破格のお値段。最低利用期間もなく、いつ解約しても解約金を取られません。最大のデメリットは「端末の自由がない」ことでしょうか。ALCATEL one touch idol 2s(34,473円)とセットで購入することで、この価格となっています。端末のスペック的にはZenfone5より少々劣るので、今となっては端末の割高感があります。

 Y!mobileとも比較してみましょう。こちらも端末代金は抜きの価格です。

Y!mobileスマホプラン(「スマホプラン割引」適用時)
  スマホプランS スマホプランM スマホプランL
価格(税込) 3,218円 4,298円 6,458円
月間高速通信容量 1GB 3GB 7GB
直近転送量制限 1GB/3日間
高速通信追加料金 500MB/540円(108円あたり100MB)
通話料 21円/30秒
キャッチホン 216円/月
留守番電話 無料
最低利用期間 2年(契約解除料10,260円)

 この表だけ見ると高く感じられるかも知れませんが、Y!mobileのプランには独自の「通話無料サービス」が含まれています。これは月300回まで、10分以内の国内通話(他社スマホ、固定電話含む)が無料というものです。ですので「短い電話を何度もかける」という方には非常にお得なプランです。Y!mobileは扱っている端末の種類も豊富で、大手キャリアと格安SIMプロバイダの中間の立ち位置と言えます。

※通話時間・回数ともに無制限となる「スーパー誰とでも定額」という通話オプショ ンを、月額1,080円で付けることも可能。

 容量オーバーした際の追加料金も500MB/540円と割安です。ただ、前述の2社が速度制限時200Kbpsなのに対し、Y!mobileでは128Kbpsと少し厳しめになっています。契約期間は2年と大手キャリア同様。契約期間のない契約も可能ですが、その場合は各プランが1,080円ずつ高くなります。

まとめ

 この3社を比較してみると、

 とにかく敷居を下げ、スマホ初心者をターゲットとしたイオンスマホ

 格安SIMは少し心配、だけど今より安くしたいという中間層を狙ったY!mobile

 「楽天」の知名度を武器に、そつの無い端末と幅広いプランで潜在需要の掘り起こしを狙う楽天モバイル

 といったことが言えるかと思います。

 楽天モバイルは、今年の12月と来年2月にも新端末導入を計画しているとのこと。3〜4年以内に販売台数1000万台というアグレッシブな目標を掲げています。

楽天グループの会員は9500万人。なんと日本国民の約10人に8人は楽天会員なのだそうです。

 楽天モバイルの登場は、MVNOの認知度を飛躍的に高める可能性があります。MVNO市場の更なる活性化に期待したいところです。

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