楽天モバイルの新機種に「Ascend Mate7」と「AQUOS SH-M01」が選ばれた理由

» 2014年12月05日 20時18分 公開
[田中聡,ITmedia]

 フュージョン・コミュニケーションズがMVNOとして展開しているモバイル通信サービス「楽天モバイル」のセット端末に、「Ascend Mate7」と「AQUOS SH-M01」を追加。それぞれ12月11日と17日に出荷を開始する。

 楽天モバイルは10月29日に開始されたばかりのサービス。同社としては初の音声SIMを提供し、200kbpsの通信で月額1250円(税別、以下同)のプランは現時点でも業界最安を維持している。第1弾のセット端末として、ASUSの「ZenFone 5」を発売し、12月に第2弾端末を発表すると予告していた通り、2モデルを加えた。

photophoto 楽天モバイルでは「超激安」と「高品質」をアピールする
photophotophoto 「Ascend Mate7」(写真=左)と「AQUOS SH-M01」(写真=中、右)

 楽天 取締役 副社長執行役員の島田亨氏は、サイズが近いiPhone 6 PlusとNexus 6を比べながらAscend Mate7の特徴を説明。CPUは2コアのiPhone 6 Plus、4コアのNexus 6よりも多い8コアを備えていること、6型ながら画面占有率が83%と2モデルよりも高いこと、販売価格が2モデルよりも安いことをアピールした。

photophotophoto Ascend Mate7は8コア、画面占有率の高さ、価格の安さを特徴としている

 AQUOS SH-M01は、フルHD(1080×1920ピクセル)ディスプレイを搭載しながら4.5型とサイズを抑え、幅63ミリという細さが特徴だ。現在販売されているSIMロックフリースマートフォンの中では珍しく、防水やワンセグにも対応している。ただしおサイフケータイには対応していない。

photophoto AQUOS SH-M01は画面解像度の高さやコンパクトボディ、防水とワンセグ対応、省エネ性能に優れたIGZOを特徴としている
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photo AQUOS SH-M01の側面。防水対応ながらMicro USB端子はキャップなしとなっている
photophoto OSのバージョンはAndroid 4.4.2(写真=左)。ホームには「Viber」「楽天でんわ」「SMARTalk」「楽天gateway」などのアプリがプリインストールされている(写真=右)

 2014年2月には、第3弾のラインアップを発表する予定だ。5日の発表会では3つのシルエットが示されたので、3機種が発表される……かもしれない。

photophoto 楽天モバイルのスマートフォンは3機種に(写真=左)。2015年2月には第3弾のモデルが発表される予定(写真=右)

 「一括払いでは費用負担が多い」というユーザーからの意見を受けて、Ascend Mate7とAQUOS SH-M01では24回の分割払いも受け付ける。

photophoto Ascend Mate7とAQUOS SH-M01の分割価格
photo 端末の分割価格を足した、プランごとの月額料金

 「申し込み前に端末を触ってみたいという声が多かった」(島田氏)ことも受け、ZenFone 5、Ascend Mate7、AQUOS SH-M01の実機を12月5日から楽天カフェ(東京都渋谷区神南1-20-6)で展示する。あわせて、楽天カフェでは新規契約とMNPの申込受付も行う。ただし、これはスタッフがタブレットを使ってオンラインでの申し込みを行ってくれるというもので、即日の開通はできない。SIMカードや端末は後日自宅へ発送される。楽天カフェでの即日契約は、時期は未定ながら今後対応する予定とのこと。

photophoto 楽天カフェでスマートフォンの展示と申し込み受け付けを行う
photophoto カフェのテーブルを減らして、実機の展示に使う

 これで楽天モバイルには3機種のスマートフォンがラインアップされた。島田氏は3機種の位置付けを「ZenFone 5は手頃な値段で高品質のスマートフォン。Ascend Mate7は、さらにハイスペックな端末で、それでも手頃な価格で手にしていただける。AQUOSはコンパクトなので、片手で操作しやすい。スマートフォンにそれほど詳しくない人でも簡単に入っていける」と説明した。

 フュージョン・コミュニケーションズは楽天モバイルで1000万契約の獲得を目指しているが、10月29日のサービス開始以降の反響はどうだったのか。フュージョンの担当者によると、「我々の想定以上に契約いただいている。端末(ZenFone 5)のセットよりはSIM単体の契約が多い」とのこと。フュージョン・コミュニケーションズ 代表取締役社長の池口正剛氏も「手応えは確実に感じている。SIMロックフリー端末を使おうという感覚が少しずつ醸成されている。特段大きなマーケティングをしているわけでないが、数字は着実に伸びている」と話し、出だしは好調のようだ。

 プラン数は「増やしすぎると、どれを選んでいいか分からないという声がある」(池口氏)ため、当面は「ベーシックプラン」「2.1GBパック」「4GBパック」「7GBパック」から変更する予定はないが、月の途中でプランを変更できるようシステム改修の準備は進めているとのこと。楽天モバイルでは音声契約が必須だが、データ通信のみの契約についても「いろいろと準備を進めている」(池口氏)そうだ。フュージョンのデータSIMは別ブランドの「楽天ブロードバンド」で提供しているが、これが楽天モバイルに統合されるようなこともあるかもしれない。

 タブレットやモバイルWi-Fiルーターなど、スマートフォン以外のデバイスをセット販売することは「十分ありうる」(池口氏)とした。

photo フュージョンの池口氏(左)と楽天の島田氏(右)

 楽天モバイルで展開しているスマートフォンの価格はZenFone 5が2万6400円、Ascend Mate7が4万8888円、AQUOS SH-M01が5万2800円。楽天モバイル版のZenFone 5とAscend Mate7の価格は、同スペックの他モデルと比べると明らかに安く、メーカーが発表している端末単体の価格よりも値引きされている。AQUOS SH-M01には「もうひと声!」と言いたいところだが、防水とワンセグ対応、そしてなじみの深い日本メーカーが加わったことは大きい。あとは即日契約が可能なスポットが増えれば、ますます既存キャリアに肩を並べる存在に近づきそうだ。

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