iPhoneで簡単にテレビ視聴――モバイルテレビチューナー「StationTV」を試す:録画とNOTTVパックに対応

» 2015年04月17日 10時00分 公開
[井上翔,ITmedia]
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 2014年11月に発売された、ピクセラのモバイルテレビチューナー「Startion TV PIX-DT355-PL1」は、iPhoneやiPadのLightning端子に接続して地上波デジタルテレビ放送(ワンセグ・フルセグ)やモバキャス(NOTTV)を視聴できる便利なガジェットだ。ピクセラの直販サイトや楽天市場、ティーガイア直営のドコモショップ、そしてアクセサリーショップでおなじみの「Smart Labo」(リアル店舗とオンライショップ)で販売されている。ピクセラのオンライショップでの価格は1万2800円(税込)。

 そんな同機が2015年4月の視聴アプリのアップデートによって番組の録画機能と「NOTTVパック」に対応し、より多くのテレビ番組を楽しめるようになった。本稿では設定方法から使い勝手までをレビューしていく。

photo 手のひらサイズのモバイルテレビチューナー「StationTV PIX-DT355-PL1」

視聴を始める準備をしよう

 開封したら、初期設定をしていこう。まず、iPhone/iPadにあらかじめ「モバイルTV」アプリをインストールしておく。次に、iPhone/iPadのLightning端子にチューナーを接続する。なお、チューナーは内蔵バッテリーで駆動するため、事前に充電しておく必要がある。満充電まで90分、動作時間はそこから約3時間だ(実際の視聴可能時間はiPhone/iPadのバッテリー残量による)。

photo チューナーは内蔵のバッテリーで駆動する。定期的にMicro USB端子を使って充電しよう

 チューナーをつなぐとLightning機器の通信に関する確認画面が表示される。ここで「承認」を選択すると自動的にアプリが起動して視聴画面に移行する。「無視」を選んだ場合、アプリを手動で起動しよう。

photo チューナーを接続すると確認画面が出る。「許可」をタップすると視聴アプリが自動で起動する

 アプリの初回起動時にはチャンネル設定を行う。視聴するエリアを決め打ちできるようであれば、プリセットデータから選択すると設定時間を短縮できる。エリアの決め打ちができない場合、あるいはエリアワンセグなどプリセットデータにないチャンネルも視聴する場合は「スキャン開始」をタップして放送波をスキャンする。その後、「スキャン結果」(iPhoneのみ)、「視聴へ」とタップすれば視聴画面に移行する。

 なお、チューナーのロッドアンテナの受信感度が悪い場合は、付属のアンテナ変換ケーブルを使って自宅のアンテナで受信することもできる。

photo 初期設定時にチャンネルスキャンを行う(画像はプリセットエリアを選択する場合)
photo ロッドアンテナだけでなく、同軸ケーブルをつなげることもできる。自宅での感度不良のときに効果てきめんだ

 地デジ(ワンセグ・フルセグ)を視聴する場合は、これで初期設定完了となる。NOTTVを視聴する場合は、さらに視聴契約を行う必要がある。

 視聴契約を結ぶ際は、まずアプリの設定画面から「PINコード発行用番号」を取得する。チューナー本体に「NOTTVカード」を挿入し、視聴アプリを開き、「設定→情報→ICカード情報→PINコード発行用番号」と進むと確認できる。表示されたら番号の下4桁をメモしておこう。

photo NOTTV視聴の際は、同梱の「NOTTVカード」をチューナーに入れておく
photo PINコード発行用番号の下4桁が視聴契約時に必要となる。忘れずにメモしておく

 視聴契約は専用サイトにiPhone/iPadまたはPCからアクセスして行う。途中、NOTTVカード番号と、先ほど取得したPINコード発行用番号の下4桁の入力を求められる。NOTTVカード番号はカード台紙の裏面に記載されているので、手元に用意しておくことをお勧めする。

 視聴は初回申し込みから31日間は無料だが、あらかじめ支払いに利用するクレジットカードを登録する必要がある。ドコモのAndroidスマホ・タブレットやTVBOXとは異なり、「ドコモ ケータイ払い」には対応しない。

photo 申し込みサイトのトップページ。初回申し込みから31日間は「NOTTVパック」の無料視聴体験ができる
photo NOTTV ICカードのカード番号はカード本体裏面とカード台紙裏面に記載されている。本体はチューナーに入れてあるはずなので、台紙に書かれているものを入力しよう

登録が完了すれば、すぐに登録情報が更新され、NOTTVを視聴できる。

視聴・録画してみよう!

 視聴画面は非常にシンプルだ。チャンネルを変えたい時は画面を横フリックして見たいチャンネルをタップして選択する。NOTTVと地デジの切り替えはチャンネル切り替え画面を出してから上下にフリック後、横フリックでチャンネルを選択すれば良い。なお、地デジは標準状態ではフルセグ・ワンセグの切り替えを自動で行うが、視聴設定から手動にすることもできる。

photo チャンネル・放送波変更画面は横フリックすると出てくる。
photo フルセグ/ワンセグ切り替えは自動が標準。手動にすることも可能

 サイレントモード中にテレビを見たいときに役立つ「字幕」や、放送波に乗せた文字情報をプッシュ表示する「文字スーパー」にも対応している。これらも視聴設定からオン・オフを切り替えできる。

photo 字幕や文字スーパーの表示も可能。文字スーパーはNHKなど一部の局では放送に先行して緊急地震速報を通知するときに使っているものだ

 録画機能では現在視聴中の番組録画に対応する。視聴画面をタップすると出るコントローラの録画ボタンを押して、録画する範囲を選択すれば録画が始まる。録画した番組は「録画番組」から確認できる。なお、現在のところ予約録画には対応していない。また、明示的な録画禁止フラグを含む番組の録画もできない。

photo 視聴中の番組を録画するには録画ボタンを押す。番組表上の次の番組まで録画する機能もある
photo 録画済み番組は一覧表示される

筆者なりの感想を真剣に語る

 筆者は普段、Androidスマホを使ってフルセグやNOTTVを視聴している。「わざわざチューナーを付けるとなると、レスポンス面を始めとして“不利”なことが多いのでは」と思っていたが、快適に視聴でき、Webを「ながら見」できるので、良い意味で裏切られた。視聴面においては(チューナーが外付けということをさて置けば)全くもって“アリ”である。

 一方、残念な面もある。予約録画機能に対応していないことがその最たるものだ。「スマホやタブレットのテレビ録画って、意味あるの?」という方もいるだろう。しかし、筆者の経験上、クライアントアプリとの相性や録画形式にまつわる問題が起こりうるレコーダーからのダビング(ムーブ)と比較すれば、見たい番組を、見るスマホ・タブレットで録画したほうが確実性は高いし簡単だ。それだけに、繰り返しだが録画予約に対応していないことが残念なのだ。今後の視聴アプリの更新で、予約録画に対応することを強く期待したい。

 ともあれ、今までフルセグやNOTTVに対応するAndroidスマホ・タブレットを遠くから見つめていたiPhone/iPadユーザーにとっては福音となる製品であることには間違いない。iPhone/iPadと暮らす生活をより豊かにする手段として、購入を検討してみてはいかがだろうか。

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