4月6日、トレンドマイクロ株式会社はSIMフリー端末ユーザ向けに、サポート機能も追加された「ウィルスバスター モバイル」を提供することを発表しました。ウィルスバスター モバイルは4月9日より、エディオンが販売するSIMフリースマホ向けに販売を開始、今後はSIMフリー端末・SIMカードを提供している事業者と提携し、業務を拡大していくとのこと。料金は3,056円。
スマホは友人の連絡先、プライベートな写真、位置情報など、センシティブな情報が満載のデバイスです。わずか150gの筐体に、その人の「全て」が保存されている可能性も高く、慎重に、厳重に取り扱う必要があります。
しかしながら端末スペックの向上、ネットワーク品質の向上により、手軽で気軽にアプリを取り込んだり、WEBサービスに登録したりと、意外に無防備な運用をしていないでしょうか?
今回はウィルスバスター モバイルのサービス内容、そしてスマホのセキュリティについて考えていきたいと思います。
今回のウィルスバスター モバイルに搭載されているのは以下の機能。
【ウィルスバスター モバイル アプリの機能】
※一部機能はiOS非対応
【ウイルスバスター モバイル サポートのサービス】
ウィルスバスター モバイルのアプリ機能は、ウィルスの対策だけでなく、データのバックアップや、スマホ紛失時に検索する機能もついており、至れり尽くせりといった感じ。
『Facebookの安全なプライバシー設定をサポート』の項目がイマイチ、ピンとこなかったものの、使ってみるとなるほどと納得。
電話番号を使っての検索など、気がつかない所でオンにしていたと思われる設定を一覧で教えてくれました。
『アプリ権限チェック』も結果から言うと問題はなかったものの、アプリを入れて確認するだけで自分の中で何段かガードが固くなった気がしたので、定期的にスキャンして安心を得たいと感じました。
またウィルスバスター モバイルは、サポートの充実ぶりも特徴。
『Android端末スタートサポート』は年中無休(営業時間 9:30〜17:30)で、基本的な操作方法やGoogleアプリの使い方を電話・メール・チャットで教えてくれるので、サポート体制に不安を覚えるSIMフリースマホユーザにとって安心できるサービスではないでしょうか。
あわせて提供される『ウイルスバスター モバイル + おまかせ!スマホお探しサポート』はスマホ紛失時に探し出すサービスですが、置き忘れたと思われるお店にセンターから変わりに電話を入れたり、またバッテリーが切れる直前にGPSで居場所を送信する機能もあったりするため、見つかる確率もアップしそうです。
ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリアでは、サービスの一環として提供しており、ウィルスバスター モバイルと機能が「ダブる」ため、中々購入に踏み出せない方もいるのではないでしょうか。
しかしながらSIMフリースマホ、格安SIM・MVNOの場合はこうしたサポートはあまり提供されていないため、今回のSIMフリースマホ事業者との提携は必然的なものかもしれません。
今現在、販売方法や取り扱いの販路などを見ても、SIMフリースマホを使っているユーザはITリテラシーの高いユーザが「自己責任」と理解し使用しているのが殆どです。
しかし、レイトマジョリティと呼ばれる層にまで、格安スマホ・MVNOが広がることで「セキュリティ・サポート難民」の方が増え、この様なサービスの需要は更に高まっていくのではないでしょうか。(文・モバイルプリンス)
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