iPhone 6s Plusのカメラはスマホ史上最強になったのか?――6 Plusと撮り比べ:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

» 2015年09月29日 20時36分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

4K動画撮影に対応、サイズ選択も可能に

 今回大きく強化されたのは、静止画より、むしろ動画かもしれない。4K動画を撮れるようになったことと、iPhone 6s Plusは動画時にも光学手ブレ補正が効くようになったのが大きなトピックだ。

 さらに、動画サイズも選べるようになった。

 Appleは基本的に撮影モードを可能な限り最小限にしたがるので、4Kモードのみになったらどうしようと不安だったが、iPhone 6s/6s Plusでは720p、1080p(フルHD)の30fpsと60fps、そして4K動画(こちらは30fpsのみ)の4つから選べる。720pも選べるようになったのがポイントだ。

 ただ、カメラアプリからは変更できない。設定からたどっていく必要がある。これはちょっと不便だが、一度設定したらそう変えるもんじゃないから、ということか。

photo 「設定」→「写真とカメラ」→「ビデオ撮影」から、4種類のフォーマットを選べる。

 ストレージをあまり消費しないで動画を残したいときは720pがいいし、画質重視なら4Kにすればいいし、という感じ。まあ再生環境を考えると、フルHDの60fpsが一番いいかなとは思うけど、4K動画だとそこから静止画を切り出しても800万画素相当のサイズ(3840×2160ピクセル)が得られるから、そういう使い方もありかも。

 まあとにかく4K動画はきれいです。

photo 4k動画撮影中の画面。右上に4Kと書かれているので分かる。撮影中に右下にある白いボタンをタップすると静止画を撮れる
試しに撮ってみた4K動画。動きも滑らかで、ちゃんと手ブレ補正も効いている。ただ、光学式と電子式を併用したイマドキの強力な手ブレ補正に比べるとちょっと劣るかな
photo 撮影中に撮った静止画。動画と同じサイズでも800万画素相当なので、普通に1枚の写真として使えるのだ

 標準アプリでは動画から静止画を切り出す機能がないのは不満だが、有用な機能なので、しばらくすると対応アプリがいくつも出てくるでしょう。

 動画から静止画を切り出すアプリがすでにいくつかあるのだけど、中には動画のサイズを小さくしてから切り出すものもあるので注意。ちなみに「Movie2Image」というアプリでは4K動画から4Kサイズの写真を切り出すことができた。最近更新されてないので、ぜひ正式にiPhone 6s/6s Plus対応バージョンを作ってほしいと思っております。

フルHDのスローモーション撮影も可能に

 もう1つ、動画機能の話。

 スローモーション機能は今まで720pのみだったが、今回、720pの240fpsと1080pの120fpsから選べるようになったのだ。フルHDでも撮れる(ただしスローモーション度は落ちる)ようになったのである。ちなみに、fpsは録画時のフレームレートなので、240fpsで撮った動画を30fpsで再生すると、8分の1の速度になる。

photo スローモーションも2種類から選べるように。
720p/240fps
1080p/120fps

 スローモーションならではの楽しさを味わうなら720pの240fpsがよいが、フルHD動画の素材の1つとして使ったり、より高画質で見せたりしたいなら1080pの方がいいかなと。

5s以前から買い換えた人は感動的レベル

 今回は作例を用意できなかったが、インカメラ(FaceTimeカメラ)が500万画素になって撮影時にフラッシュ代わりに画面が明るく白く光るという、自撮りトレンドを取り入れた機能もあるし、インカメラでもHDRやLive Photosが使えるなど、かなり力を入れてきた。ちなみに、iOS9から「写真」アプリに「セルフィー」ってアルバムが作られるようになった。インカメラで撮った写真が自動的にそこに入る仕組みだ。

 また、今回は風景やモノが中心だったが、人物がどのくらいきれいに撮れるようになったなど幅広いシチュエーションでもチェックしたい。その辺はまたいずれ。

 iPhone 6s/6s Plusでは今までのシンプルな使い勝手のまま、動作が機敏になって快適さが増し、画素数も増えて画質も上がった。きっちりとトレンドを追いつつ、順当に進化させてきた+Live Photosの追加、という感じだ。

 Live Photos的なアイデア自体は珍しくないけど、それを特殊な撮影モードやメニューの奥に押し込まず、通常の写真撮影に組み込んできたのがAppleらしいところだ。

 まあ、前モデルから極端に画質がよくなったとか、これで一眼レフは不要だ、なんてことはよういわんが、5s以前のモデルから買い換えた人にはかなり感動的なレベルなんじゃないかと思う。誰でもきれいな写真を撮れる安心のクオリティである。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月25日 更新
  1. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  2. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  3. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  4. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  5. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  6. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  7. モバイルSuicaの新決済「teppay」を早速試した 店員への伝え方や決済音は? スムーズに決済できる? (2026年10月22日)
  8. 「iPhone Duo」を試して分かった9つの疑問と本音 36万円超の折りたたみスマホは「買い」か? (2026年10月21日)
  9. デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 属性証明機能を使える機種は限定的 (2026年10月19日)
  10. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー