「ワイヤレスジャパン 2016」開幕――あのMVNOも出展、注目のIoT製品もワイヤレスジャパン 2016

» 2016年05月25日 13時54分 公開
[田中聡ITmedia]

 モバイルとワイヤレスの専門展示会「ワイヤレスジャパン 2016」が、5月25日に東京ビッグサイトで開幕した。期間は27日まで。開催場所は東京ビッグサイト西3・4ホールと会議棟、開催時間は10時〜18時(27日のみ17時まで)。

 展示会はB to B向けのものが多いが、MVNO、IoT(モノのインターネット)、Bluetooth製品など、コンシューマーが興味を持ちそうな展示も多く見られる。

 MVNO関連では、「ロケットモバイル」を発表したばかりのエコノミカルが、SIMカード2000枚の初期手数料(税別3000円)を無料にするキャンペーンコードを配布している。25日の12時30分頃には、既に100枚分のコードが配られたとのことなので、狙っている人は、早めに来場することをおすすめする。

ワイヤレスジャパン 2016ワイヤレスジャパン 2016 エコノミカルのブースでは、「ロケットモバイル」SIMパッケージを無料にするクーポンコードを配布

 MVNO事業を支援する企業の出展も目立っている。ヤマトシステム開発は、スマートフォンの調達、検品、管理、契約時の本人確認、設定・キッティング、SIM登録、配送など、MVNO事業の多岐にわたる業務を代行している。端末が故障したときに、コールセンターでの対応や交換機配送などのサポート業務を担当することもある。MVNOサービスの裏側で“ヤマト”が活躍していることは、覚えておいてもいいだろう。

ワイヤレスジャパン 2016ワイヤレスジャパン 2016 MVNO事業を支援しているヤマトシステム開発
ワイヤレスジャパン 2016ワイヤレスジャパン 2016

 MVNOがレイヤー2接続をするのに必要な設備構築を支援するレンジャーシステムも出展しており、詳細な説明を聞ける。

ワイヤレスジャパン 2016ワイヤレスジャパン 2016 MVNEとして設備の貸し出しを行っているレンジャーシステム

 レンジャーシステムは、トイレ個室の空き状況をリアルタイムで確認できる「トイレsearching」というサービスを、ワイヤレスジャパンの会場で試験運用している。壁に設置したビーコン マグネットセンサーが個室ドアの開閉状況を認識し、付近に設置したWi-Fi/Bluetooth対応ゲートウェイにBluetooth経由で情報を送信。その後、ゲートウェイがクラウドに情報をアップし、ユーザーはスマートフォンのブラウザからトイレの空き状況を確認できる。デパートやオフィスでの導入を検討しているという。

ワイヤレスジャパン 2016ワイヤレスジャパン 2016 壁に設置したビーコンとゲートウェイから、トイレの空き状況が分かる

 入口付近にブースを構える「日本Androidの会」は、約7万語の専用辞書をベースに英語を翻訳するアプリ「英読」のデモを実施している。

ワイヤレスジャパン 2016ワイヤレスジャパン 2016 日本Androidの会が提供している「英読」アプリ

 Bluetoothの認証団体「Bluetooth SIG」のブースでは、Bluetooth Low Energyの最新チップや、Bluetoothを活用したさまざまな製品を紹介している。

ワイヤレスジャパン 2016ワイヤレスジャパン 2016 さまざまなBluetooth製品が集結している「Bluetooth SIG」ブース(写真=左)。ウェアラブル製品向けのBluetoothチップを開発しているダイアログ・セミコンダクター。最新チップ「DA14680」は、ウェアラブルでは初となる、Bluetooth接続と充電をワンチップで行えることを特徴としている。搭載製品は2016年夏に出荷予定(写真=右)
ワイヤレスジャパン 2016ワイヤレスジャパン 2016 フォーカスシテムズ製の紛失防止ソリューション「FCS1301」。カギや社員証などに取り付け、一定の距離を離れると、スマートフォンのアラームが鳴る。2015年秋頃から、法人向けに販売している。厚さは3.5ミリ、重さは5グラムと薄型軽量
ワイヤレスジャパン 2016ワイヤレスジャパン 2016 Cerevoが開発したスマート・アラーム「cloudiss」。スマホとBluetoothでペアリングすることで、あらかじめGoogleカレンダーに登録した時間にアラームが鳴る。スマホを近づけると自動でペアリングして設定が同期されるので、スマホで面倒なアラームを設定する必要がなくなる。価格は1万2800円(税別)で、同社がオンラインで販売中

 同時開催している「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2016」では、「5G Tokyo Bay Summit 2016」を開催しており、NTTドコモ、Samsung、Huawei、Qualcommなどが5G最新技術デモを行っている。

ワイヤレスジャパン 2016ワイヤレスジャパン 2016 5Gの最新動向を確認できる「5G Tokyo Bay Summit 2016」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月05日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  6. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  7. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  8. サイゼリヤの“注文アプリ”が賛否を呼ぶ理由──「使いやすい」「紙メニュー前提」など多様な意見 (2025年11月23日)
  9. Z世代で“友人のInstagramアカウント乗っ取り”が流行? いたずらで済まない不正アクセス禁止法違反 保護者が注意すべきこと (2025年12月04日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー