2016年1月、薄型化のために「従来型のヘッドフォン端子を搭載しない可能性がある」とのうわさが流れました。最初のリークは2015年11月、Apple情報に詳しいMacお宝鑑定団Blogが「信頼できる情報筋の話」として報じたもの。これをきっかけに国内外のメディアで大きく騒がれました。
このうわさについて「事実であるとサプライチェーンが認めた」と、中国メディアのanzhuo.cnが報じています。
ヘッドフォン端子の非搭載に伴い、次期iPhoneではLightningタイプのイヤフォンが付属する可能性も指摘されていました。しかし、同メディアはLightningタイプではなく、Bluetoothタイプのイヤフォンが付属すると予想しています。
Appleは「AirPods」を商標登録しており、これがBluetooth採用の新型イヤフォンであり、次期iPhoneに付属するものと考えられています。
Bluetoothを搭載したEARINのような完全ワイヤレスヘッドセットをBeatsが準備中とのうわさもあり、情報は交錯しているものの、ヘッドフォンまわりには何かしらの変更がありそうです。
オンライン署名ページSumOfUsでは、「Appleにヘッドフォン端子の継続を訴える署名」に29万人を超える署名が集まるなど、ヘッドフォン端子の搭載を希望するユーザーも多そうですが、こればかりはAppleからの発表を待つしかありません。こればかりはAppleからの発表を待つしかありません。
今年3月フランスのニュースサイトnowhereelse.frが、次期iPhoneとみられるボディー背面の写真を掲載しました。
写真を見ると、現行のiPhone 6s/6s Plusから、ほとんど変わっていないことが分かります。「Dライン」も縮小され、目立たないようになっています。Dラインとは、iPhone 6s/6s Plusの金属製ボディー内部にあるアンテナへ電波を通すための、樹脂製パーツのことです。この縁取られて目立つDラインのデザインは、評価が分かれていて、次期iPhoneでは変更されると推測されています。
また、写真からはわずかに出っ張っていたカメラレンズの出っ張りも、平らになっているように見えます。
レンズ方面のうわさを探ってみると、次期iPhoneでは、2基のレンズ(デュアルレンズ)が採用され、「撮影後のピント合わせが可能になるのでは?」という説も浮上。台湾メディアのBusiness Weekly(商業週刊)が6月に現地サプライヤー企業の話として報じて以来、各国のメディアでさまざまなうわさが飛び交っています。
デュアルレンズを搭載すると、2つのアウトカメラによって被写体を3次元的に捉え、ピントの位置を割り出せるようになります。つまり、撮影した写真データを3Dで記録することで、撮影後のピント調整が可能になるのです。また、3D撮影による高度な顔認証機能などにも応用できます。
このデュアルレンズ自体は、台湾HTCや中国Huaweiなどが既に自社スマートフォンに採用していますが、Appleはサプライヤーの歩留まり問題から採用を見送ったといわれています。この歩留まりが改善されれば、2016年発売の次期iPhoneに搭載されるかもしれない――と、米ブログメディアのPhone Arenaも予測しています。
現時点でうわさされている次期iPhoneについての情報を紹介しました。米Appleの世界開発者会議(WWDC)では、一体何が発表されるのでしょうか? 次期iPhone自体は発表されないでしょうが、次期iOSからその姿をもう少し詳しく予想できるようになりかもしれません。気になる基調講演は日本時間6月14日午前2時から、WWDC公式サイトにてライブストリーミング配信されます。
次期iPhoneが小幅なアップデートになるのか、大幅なアップデートになるのか(もしくはこれが来年に持ち越しされるのか)、今回紹介したうわさの真偽は不明ですが、あと3カ月ほどでその正体は明らかになるでしょう。
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