auのネットワークを利用して通信サービスを提供しているMVNOは現在3社あります。ケイオプティコムの「mineo」と、UQコミュニケーションズの「UQ mobile」、STNetの「Fiimo」が、数少ないau系のMVNOとして格安SIMを提供しています。
これらのSIMは、富士通の「arrows M02」や京セラ製の「LUCE」など、MVNOがSIMとセットで販売する端末では、もちろん利用することができます。また、ドコモ系のSIMと同様、auスマホであれば、特に支障なく使うことができると考えていいでしょう。ただし、幾つか注意点があります。
まず、大前提として覚えておきたいのが、au系の格安SIMは3Gによるデータ通信は行っておらず、4G LTEだけで通信をしているということです。つまり、4G LTEに対応した機種でしか利用できないのです。3G回線にしか対応していない旧モデルでは、利用することができません。また、地方や山間部など、一部の4G LTEのエリア外ではデータ通信ができなくなる可能性があります。
高音質で通話ができる「VoLTE」に対応する端末は、SIMロックを解除しないと利用できないという点にも注意しましょう。auのVoLTEが開始されたのは2014年12月。それ以降に発売された機種は、ほとんどがVoLTE対応になるので、au系の格安SIMを使う際は、SIMロック解除を行う必要があります。
NTTドコモとソフトバンクの端末は、Band 1など一部の周波数帯がauと共通なので、SIMロックを解除すれば仕様上は利用できます。また、ドコモ版・ソフトバンク版のiPhone 6s /6s Plusは、やはりSIMロックを解除すれば利用可能とされています。格安SIM初心者にはやや難易度が高いかもしれませんが、ドコモ・ソフトバンクのiPhone 6s/6s Plusをau系SIMで使いたい場合は、SIMロック解除を検討してみてもいいでしょう。
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