Xperia XZのカメラはどこまで進化したのか――iPhone 7 Plusと画質比較荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2016年11月28日 09時48分 公開
[荻窪圭ITmedia]
Xperia XZ

 スマホカメラの世界もなかなか激戦で、「iPhoneかXperiaか?」ってところにGalaxyが伸びてきて、かと思いきや、2016年は「HUAWEI P9」の評判が特によくてトップ争いに入ってきた。

 さあXperiaはどうするか。最新モデル「Xperia XZ」は、イメージセンサーなど基本的なところは前モデル(Xperia X Performance)と変わらないが、新技術があれこれ搭載されてきた。

 目指したのは「速くて正確で高画質」。基本性能の底上げだ。

3つのセンサーってなに?

 Xperia XZを見て最初に気になったのが、カメラの下に付いている長細いエリア。

 一番下がフォトライトだ、ってのは分かる。その上の白い丸いパーツは何? 一番上は何かありそうに見えるけど、何が入っているの?気になるでしょ。

Xperia XZ

 今回はそこから話を始めよう。ポイントは、公式サイトでうたっている「3つのセンサー」。これはいったいどれが何をしていて、何に役立っているのか。

 こうである。

Xperia XZ

 一番上にある「イメージセンサー」はまあ要するにカメラ部である。1/2.3型で2300万画素の「Exmor RS for mobile」。積層型というソニー独自のセンサー。これはイメージセンサーの構造の話なので、まあユーザーは気にしなくていい。

 ポイントは1/2.3型は一般的なスマホのカメラより大きくて、普及型コンデジと同じサイズであることと、2300万画素もあること。画素数って多ければいいってもんじゃないけど、iPhoneの2倍弱である。

 このセンサーは「像面位相差AF」に対応している。これはAFを速くする。昔はセンサーが捉えた画像情報を元にフォーカスを合わせていたのだが、像面位相差AFはイメージセンサー上に距離を測るAF用の素子を混ぜることで、AFの高速化を図るという技術だ。数年前から一般的になり、iPhoneでも搭載している。

 ただ、そのAF専用の素子はすっごく小さい。小さいので光が弱い場所とツラい。そこで搭載されたのが「レーザーAFセンサー」。

 上の写真をよーく見ると、真っ黒の中に2つ穴が空いている。片方からレーザー光(目には見えません)を出し片方で受ける。それによって被写体との大体の距離を判別する仕組み。

 レーザー光の有効範囲は1mくらいだが、それがミソ。カメラのAFって光学的な特性上、被写体が近ければ近いほどピントがシビアになり、AFに時間がかかる。だから1m以上(遠距離)か以下(近距離)かが分かるだけでもAF速度が全然違うのだ。

 実際に試してみると、明るい部屋程度なら差はでないが、暗い場所になると確かにレーザーAFの方が早い(レーザーAFセンサーを指でふさいだり離したりして試すと分かる)。

 次のRGBC-IRセンサーはホワイトバランス用。IRは赤外線のこと。普通はイメージセンサーが捉えた画像でホワイトバランスを決めるのだが、どうしてもそれだけでは色がずれやすいシチュエーションがある。そのときこのセンサーが赤外線を検知して、色を正確に合わせるのだ。

 日中屋外のようなよい条件だとこれがあってもなくても関係ないが、日陰や人工照明下での色の再現性が上がるし、蛍光灯下での微妙な緑かぶりなんかも防いでくれる。

 どちらも撮影条件が悪いときに初めて仕事をするので、普段は目立たないけれども、さりげなくAFの速さと色の再現性の高さを実現してくれるのだ。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月12日 更新
  1. 楽天の三木谷氏がStarlinkに言及――「正直に言って……」 AST SpaceMobileは過疎地域や海上で効果発揮か (2026年08月10日)
  2. LINEの「ミュートメッセージ」有料化へ 相手のスマホを鳴らさずに送れる便利機能 (2026年08月10日)
  3. 新幹線「独りぼっち席」が話題――「2000円追加で“隣が空席”」との声、なぜ導入? (2026年08月11日)
  4. “デカすぎるハンディファン”と話題を集める「ゴリラの扇風機」を試す 羽根が大きいと風が強くて静か (2026年08月11日)
  5. 【ワークマン】1900円の「アーバンマルチストレージショルダー」 大きく開く小分けポケット搭載 (2026年08月10日)
  6. 楽天モバイルの「営業損失」と「解約率」は改善を継続――楽天グループが2026年度第2四半期決算を発表 (2026年08月10日)
  7. KDDIからの独り立ちを目指す楽天モバイル、ローミング交渉の現在地――両社の考えを整理 (2026年08月10日)
  8. ハイエンドスマホ「arrows Alpha」、IIJで半額以下の3万円台に 11月4日21時59分まで【スマホお得情報】 (2026年08月10日)
  9. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  10. 米国外初の「Google Store 表参道」13日14時開店 限定ノベルティー配布 (2026年08月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー